アニメやマンガに対する熱が蘇りつつある
──先ほどミュージカルのお話がありましたが、ご自身が出演する前から興味はあったのでしょうか。
桜井 それまで観る機会がなかったので、実際に自分が出ることになって、こんな世界があるんだと衝撃を受けましたし、素敵な世界に出会わせていただきました。
──ミュージカルの醍醐味は何でしょうか。
桜井 お客さんの前に立ったときの歓声と開放感です。ミュージカルが得意かと言われると、いまだに大変なことばかりなんですが、ありがたいことにオファーを継続的にいただけているのが自信になっていますし、いつも勉強させてもらっています。
──今年は3か月間にわたってミュージカル「この世界の片隅に」に出演しましたし、来年もミュージカル「ボニー&クライド」の出演が決まっていますが、今でも舞台に立つ不安はありますか?
桜井 「これでいいのかな……」みたいな不安は多いですが、それ以上に駆け抜けた後の達成感があります。1か月や3か月といった期間、舞台に集中していると、スピードが速く進んでのめり込めるんですよね。集中できたということで言うと、「つづ井さん」の撮影も短期間で進んで。毎日が濃くて、肉体的にも過酷だったからこそ、達成感も大きかったです。ふざけて騒ぐって、こんなに体力を使うんだというのも新たな発見でした(笑)。
──最後に今ハマっているものはありますか?
桜井 もともとアニメやマンガが大好きなんですが、「つづ井さん」をきっかけにまたハマるようになって。今回の撮影でアニメイトに行く機会があったんですが、さすがにゆっくり店内を見る時間はなくて。実は学生時代、めちゃくちゃアニメイトに通っていた時期があって、マンガはもちろん、グッズも買っていたので、その熱が蘇りつつあります。
──その当時購入したものは今も保管しているんですか?
桜井 マンガは厳選した作品を残していますが、それ以外はほぼ処分しちゃいました。最近、王道ですが「ハイキュー!! 」にどハマリしたので、アニメイトに行ってアクスタなどのグッズを集めたいなと思っています。
──最後に改めて桜井さんにとって、「つづ井さん」はどういう作品でしたか。
桜井 略奪や復讐といった重いテーマのドラマや映画が多い中で、それとは真逆の誰も嫌な思いをしない作品は貴重だなと。良い意味でストーリーがないというか、ストレスだらけの世の中で、ふっと息抜きできるような作品になったなと思います。
Information
「つづ井さん」
木曜深夜 0 時 59 分〜
放送局:読売テレビ「ドラマ DiVE」ほか
TVer での見逃し配信もあります!
原作:つづ井 「まるごと 腐女子のつづ井さん」(文春文庫)/「裸一貫! つづ井さん」(文藝春秋)
脚本:竹村武司
監督:高橋名月(1・2・3・4 話)、のむらなお(5・6・7・9 話)、安村栄美(8・10・11・12 話)
出演:藤間爽子 桜井玲香 谷まりあ 北村優衣 木竜麻生
製作:ytv/murmur/HIKE
プロダクション:murmur
©つづ井/文藝春秋/「つづ井さん」製作委員会
PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI