“チームしゃちほこ”との歴史を繋ぐ「鯱詣」TEAM SHACHIとして今再び
――2025年1月4日の東京・TOKYO DOME CITY HALL(以下、TDCホール)公演「決戦の鯱詣2025 ~ポジティブ・エキサイティング・ソウル・ライブ~」への意気込みは?
秋本帆華(以下、秋本) この「鯱詣」を発表したのが2024年2月(「ライブハウスツアー2023-2024 WINTER~ライブスペクタクル!命短し、沸かせよ乙女~」ファイナル)だったので、心の持ちようでは準備万端です。長い間「1月4日にはTDCホール公演があるんだ」と思いながらやっていましたし、「ROAD to TOKYO DOME CITY HALL」を掲げた「友達万博」シリーズで神奈川、埼玉、千葉、愛知を回ったり、フリーライブツアーを開催していたので、早く本番を迎えたくてウズウズしています。
咲良菜緒(以下、咲良) 2月までまわっていたツアーは約3ヶ月間で、久々の全国ツアーだったんです。ずっと目標としている日本武道館(以下、武道館)への思いを毎公演で語っていて、武道館に向けてステップが「鯱詣」ということが見えました。TDCホール公演は過去にもあったんですけど、武道館までの過程でTDCホールがどれほど大事なのかは身にしみて分かるし「この会場をSOLD OUTすることで、武道館が現実的にチャレンジできる場所になるんだ」と感じるので立てる楽しみが勝っています。
大黒柚姫(以下、大黒) (2018年10月の)改名以降は初めての「鯱詣」なので、めちゃくちゃ楽しみです。いつも「鯱詣」はポジティブオーラ全開のおめでたいライブの印象が、昔からを知るタフ民(ファンの愛称)のみなさんもあると思いますけど、それもありつつ、シャチの一番の強みである戦闘態勢の熱いライブにするつもりですし、1月4日はTDCホールを全国で一番熱くなる場所にしてみせます。
坂本遥奈(以下、坂本) 2024年11月22日・23日に事務所(スターダストプロモーション)のアイドルが集合するお祭り(「STARDUST THE PARTY 2024」)があり、その後で「鯱詣の準備にやっと取りかかれる」と思ったら「今年も残りわずか」となって。年末を忘れてしまう感覚は「鯱詣」がある年にしか感じられないし「こんな感覚だったな」という懐かしさもありながら、リハーサル期間を過ごしました。2月に発表したタイミングでは「大きな挑戦」と言ったんですけど、改名以降には楽曲の方向性を変えてチームしゃちほこ時代の楽曲をあえてやらなかったり、TEAM SHACHIの強みを生かしたセットリストを組んだりと、色々な挑戦を重ねてきたんです。グループは(2021年4月の名古屋城での路上デビューから)13年目で、チームしゃちほこからTEAM SHACHIになり、わたしたちは色んな“シャチ”を過ごしてきていて、今のTEAM SHACHIだからこそ見せられる強みを分かったうえで、挑戦できるのは初めてなので、難しさは感じつつワクワクしている不思議な気持ちです。
――「鯱詣」を冠した公演は、チームしゃちほこ時代の2018年1月以来となります。
秋本 “シャチ”の年始が戻ってきた感じです。2025年の一発目からかませる場を設けていただいて、ワクワクしています。
坂本 2022年7月の夏に大阪・大阪城音楽堂で「シャチサマ」(通称)を改名後に初めてやったんです。元々、チームしゃちほこ時代の毎夏にやっていたイベントで、その時代から応援してくれている方も「楽しいイベントだよね」と言ってくれたし、お祭り感覚でなじんでいたものではあって。改名後にファンになってくださった方から「当時のイベントが見られるんだ」と伝えてくれたので、今回「鯱詣」も復活できてよかった。
秋本 なかには「今まで『鯱詣』を聞いていたけど、参加できてうれしい」と言ってくださる方もいて、そんなみなさんにも届けられるのはうれしいです。
大黒 過去の「鯱詣」ではコミカルなテーマを設けることが多かったんですけど、今回は「決戦の鯱詣」で、菜緒が言っていたようにこのタイトルには武道館へ向かうための意味や思いが込められているし、過去とは違った今のTEAM SHACHIだからこそできる「鯱詣」を体現できると思うんです。当日に向けて、タフ民のみなさんもSNSで私たちについて発信してくださっているので、頑張った先にある本番のステージは楽しいんだろうなと思っています。
咲良 チームしゃちほこ時代のものを改名後に初めてできるのが大きいし、前身から数えると曲数もたくさんあって、歴史をすべてミックスさせたライブを届けられるまでは時間がかかったんです。「しゃちほこの曲はやるの?」という声も多くて、私たちは過去を否定するつもりはないんですけど、改名するとそう見えてしまうのも分かって。でも、過去と現在の曲を融合したステージを作って、昔を懐かしむファンの方にも「今の曲もいいね」と思ってもらえる自信はあるし、このタイミングで「鯱詣」を復活させることができてよかったです。