セットリストは坂本遥奈が考案「こう挑もう」と意思疎通し合って作り上げるステージ

――「決戦の鯱詣2025」のステージは、どのような展開になるのか。ネタバレギリギリで、教えていただきたいです。

坂本 私たちも口々に「挑戦」と言っていますけど、「決戦」に加えて「ポジティブ・エキサイティング・ソウル・ライブ」がタイトルにあって、武道館という大きな夢に向かう最後の戦いとして「もしダメだったら…」と考えられないぐらい、一丸となっています。メンバーの覚悟が伝わるような決戦感のある曲、お正月で分かりやすくハッピーで明るい曲をセットリストに組み込んでいますし、メンバーのわちゃわちゃ感を見ていただければ。「こんなに見られるの!?」と言っちゃうほど、めでたすぎるステージになると思います(笑)。

秋本 セットリストは、ハル(坂本)がスタッフさんと相談しながら作ってくれているんです。今回、私が好きなブロックでは、ある1人の才能が輝き、空間が爆発的に楽しくなるはずです!

大黒 …どこ?

咲良 私も「どこ」と思ったんだけど(笑)。

秋本 (隣の大黒に耳打ち)

大黒 あぁ。広い意味での1人が、ね(笑)。

秋本 チームしゃちほことTEAM SHACHIにとってなくてはならない。その人がいなかったら、私たちはこうなれなかったと思うほどの1人の才能によって、すごいブロックができてしまいました(笑)。

大黒 意外とやったことのない展開になるだろうし、楽しみです。本番まで意味不明だと思いますけど…(笑)。

坂本 知っている人に届けば!

――期待もふくらみます(笑)。さて、「決戦の鯱詣2025」へと至るまでにあった、2024年の活動は振り返っていかがでしたか?

秋本 TDCホールの発表では、サプライズ発表が久々だったんです。メンバーに内緒でスタッフさんが本番中に発表してくださって、昔はサプライズ発表がよくあったんですけど、13年目ともなるとなかったし「TEAM SHACHIだったらTDCホールを目指せるんだ」とスタッフさんに思ってもらえたのがうれしかったです。だから、期待に見合ったライブを積み重ねていこうと思っていました。

咲良 2月のTDCホールの発表でほぼ1年後の目標ができて、2024年の集大成だと考えていました。ひたすら関東を攻めて、みんなの生誕祭も関東でしたし、関東に「全集中!」のような1年でした。ライブもイベントもすべて、TDCホールに矢印が向いていた感覚で、気持ちとしては変わらないんですけど「自信をなくしたら終わり」と思っているし、自分たちのライブが1番楽しいという気持ちで一丸となれました。

大黒 2月にはTDCホール公演と同時に、夏の2日間に埼玉・東武動物公園で「シャチサマ」をやる発表もあったので、目標がずっとあるのがうれしかったです。常にチーム全体で上を向けて、2023~2024年にかけてのツアーや配信でもそれぞれ武道館への思いを語っていたんですけど、TEAM SHACHIのライブを見れば好きになってもらえる自信があるし、フェスでも誰も置いていかないライブを心がけてきたので、私たちのステージにある楽しさが1人でも多くの人の心に刺さり、ハッピーオーラを受け取ってもらえるように1年を過ごしていました。

坂本 色々なアイドルフェスに参加したのが印象的で、他のグループも見て「このグループのファンの方々はこんな感じかな」とメンバー同士で話し、本番前後で自然に考えを共有していたんです。いいチーム感だと思いましたし、反省会の機会をあえて作らなくても語り合っていました。アウェイの空気感でも、客席で誰かをロックオンして「最後は絶対、手を上げてもらうぞ!」と一致団結したり、フェスは戦いでもあるんですけど、ハッピーオーラがたくさんの方に伝わったのか「TEAM SHACHIがいるなら見て帰ろう」と言って、客席に残ってくださった方もいたのでうれしかったです。

――ステージにかける自信はそれぞれの発言から伝わってきたんですが、その自信は年数からくるものか、それとも、他の理由があるのか。言葉にするとしたら何ですか?

坂本 セットリストやステージに「こう挑もう」という意識をみんなが分かったうえで準備し、本番を迎えられているのを実感できているからだと思います。フェスもすべて一緒ではなくて「今回はこうしよう」と変えて、楽しさを前提にしながら「より好きになってもらうにはどうするべきか」を事前に、メンバーだけではなくてスタッフさんもいっしょに考えてくださっているんです。山梨で開催されYBSよっちゃばれfestivalに出演した時には、楽屋で武田信玄の話題が出て、スタッフさんがほのかちゃんがかぶるダンボールの兜を本番前の2~3時間で作ってくれました(笑)。

大黒 ビックリした。スタッフさんが誰もいなくなったので何しているのかと思ったら、通路で工作してた(笑)。

坂本 勝手に作ってくれたんです(笑)。メンバーがお願いしていないのに、1人が何かしたいと思ったら一丸となって全力で取り組むのはTEAM SHACHIっぽいし、私たちの自信にもなっているのかなと思います。

YBSよっちゃばれfestival