出演するアニメのEDテーマを担当。この仕事じゃなきゃ叶わない夢の出来事
――1月8日に、早速ニューシングルをリリースするわけですが、新年を迎えてすぐにシングルを出せるというのは、新たな気持ちになれて嬉しいことなのではないでしょうか?
岡咲 やっぱり安心しますよね(笑)。2024年が濃厚だったがゆえに、2025年も最初から「JOY!!」という明るいタイトルのシングルが出せて、3rdワンマンライブの告知も去年のうちにできましたし、他にもフェスやイベントへの出演告知がたくさんあって、私自身ものすごく安心しています。ファンの方にとっても、安心してついてきてくれるような環境が提示できているのはチームのおかげですし、1年の初めからとても気合いが入っています。
――ここからはシングル収録曲について、1曲ずつ深掘りしていきたいのですが、まずは、表題曲「JOY!!」について教えてください。
岡咲 「JOY!!」は、TVアニメ『没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた』のエンディングテーマになっています。作品の色が表れているのがアニソンの魅力だと思うんですけど、それだけじゃなくて、岡咲美保が歌うという部分にも意味を見出すというか、その塩梅が毎回難しいなと思います。今回タイアップさせていただくアニメは楽しくテンポよく魔法を習得していって、仲間達と笑い合うようなシーンが多い内容なので、エンディングらしいしっとりという感じよりもテンポ良く次の話に繋がるような曲がいいなと思って、そういった気持ちを曲に込めました。細かいところまで楽曲の作家さんとコミュニケーションを取らせていただいたので、アニメにも合っているし、私のライブでも縦ノリで盛り上がれるような曲になったと思っています。今までも明るい楽曲はたくさんありましたけど、今回は特にオシャレなサウンドで、グルーヴィーでダンサブルな楽曲に仕上がっています。かつ、英語の歌詞がここまで入っている曲は初めてだったので、ライブではまた違ったノリを楽しめると思っています。
――ご自身が声優として出演されている作品のエンディングテーマを担当するというのは、どんな思いでしょうか?
岡咲 夢のようですね。この仕事じゃないとできないことだと思っています。歌手だけをやっていても叶わないことですし、声優活動でキャラクターソングを歌わせてもらえることはありますけど、岡咲美保として歌えるということは全然意味が変わってくるので、二重に作品に関わることができてとてもありがたいことだと思っています。アニメの制作チームの皆さんに信用していただかないと、任せてもらえないことだとも思うので、その期待に応えたいなと思っています。
――MUSIC VIDEOも可愛いですね。是非、MVの見所なども教えてください。
岡咲 ファンのみなさんはもちろん、女性にも楽しんでもらえるMVだなと思います。私自身もとてもときめきました。内容的には、全然違う2つの衣装とシチュエーションのシーンが交互に展開していくんですけど、デザインやアイテムがファンシーで、雰囲気作りの小物の使い方もとても可愛かったです。鏡を見ているアップのシーンがあったり、踊っているシーンもあったりするんですけど、個人的には赤のヒールのかかとをトントンとするシーンが好きでした。監督さん的に『オズの魔法使い』のオマージュということだったので、すごく素敵だなと思いましたし、色々な要素が盛り込まれているところがポイントです。
――そして、2曲目の「ときめきこれくしょん!」、こちらもまたキャッチ―で多幸感溢れる楽曲ですね。
岡咲 去年11月に、「岡咲美保1stフォトブック『おかさきみほん!〜Precious Days〜』」という本を出させていただいたんですけど、そのイメージソングとなっています。雑誌『声優グランプリ』で2年半ほど担当させていただいていた連載をまとめたものに新規の撮り下ろしがセットという内容なんですけど、初めての連載で『声優グランプリ』が初めて知った声優雑誌でいつかは出てみたいと学生時代に思っていたので、すごく思い出に残る連載 でした。ファンの方達にも私の名刺代わりじゃないですけど、私をより知ってもらえるような連載になっていたと思うので、曲もメモリアルな感じにしたいなという思いがあり、このタイトルをつけさせてもらいました。しっとり感動するというより、ファンシーさは失わずに、ライブでも一緒にペンライトを振ったり歌ったりしながら、毎月の連載楽しかったよねと曲に乗って揺れながら思い出して欲しいなと思ったので、最終的には楽しくノリが良くて、ちょっと懐かしいサウンド感の楽曲に仕上げてもらいました。歌い方をいつもと少し変えていて、可愛く歌うというよりは、ちょっと歌謡曲チックに寄せたまた違ったアプローチで歌っています。ライブでも歌い続けていけるような素敵な1曲になったと思っています。