バンドにとってのターニングポイントとなったYouTube

――The Biscatsの皆さん、今回STREAM初登場となりますので、まずは自己紹介からお願いします。担当パートと合わせて、バンド内での役割や自己PR的な一言も添えていただけると良いかなと。

Misaki ボーカルのMisakiです。ギャルモデルからロカビリーシンガーになりました。The Biscatsでは作詞も担当しています。ホラー映画が大好きです。

Suke ウッドベース担当のSukeです。リーゼントを作るのが大好きな人間です。

――今日もバッチリ決まっていますが、セットには何分くらいかかるものなんですか?

Suke いつもは15分くらいですけど、今日は20分くらいかかりました。余裕がある時は5分延びます(笑)。

――なるほど、もっとかかるものかと思っていました。ありがとうございます。では、続けてお願いします。

Kenji ギターのKenjiです。バンド内で一番寿司が好きな人間です。よろしくお願いします。

――Kenjiさん、ちなみに、好きなネタは?

Kenji えんがわです。

Suke しぶい(笑)。

――ありがとうございます。皆さんのキャラも少し垣間見えて良かったです。では、まずは、昨年2024年のお話から。昨年は5周年イヤーということで、ベストアルバムのリリースがあったり、ライブやイベントなども精力的に行っていたりした印象がありますが、振り返ってみていかがでしょうか?

Misaki 2年前から「渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)でライブをする!」と宣言していたんですけど、実際に8月10日にライブの開催が決まって、2月にその発表をしてからは、ずっと渋谷公会堂のライブに向かって突き進んでいった1年でした。1月から8月まで、とにかく渋公のライブのことばかり考えてやってきた感じだったので、渋公が終わったらもう4ヶ月しか残っていなかった…という激動の1年だった気がします。

Suke 渋公ももちろん印象に残っていますけど、下半期には韓国でライブを行ったりもしたので、今年も色々な国でライブができたらいいなと思っています。

――韓国の方の反応はいかがでしたか?

Suke 韓国ではロカビリーの文化があまり広まっていないので、結構新鮮に映ったみたいで、とても盛り上がりました。

――Kenjiさんはいかがですか?昨年を振り返ってみて…。

Kenji 渋公に向けて大変な1年ではありましたけど、初めてのこともたくさん経験できましたし、大先輩や有名な方とお会いする機会も多く、とても充実した1年でした。改めて、The Biscatsは人に恵まれているなと実感しましたね。

――ありがとうございます。昨年は5周年という節目でもありましたので、これまでの活動を振り返ったり、この先のことを話し合ったり、皆さんで語り合う機会も多かったのではないでしょうか?

Suke いや…、それが特には変わらない感じでした。

一同 (笑)。

Misaki 私達は「よし、話し合おう」といった感じで語るよりも、ツアーなどで移動する時間が長かったりするので、そういう時に話し合って決めていくことが多いかもしれないです。

――では、これまでの活動の中で皆さんにとっての一番の転機を挙げるとしたら、いつになりますでしょうか?

Kenji やっぱり、一番はYouTubeを始めたことですかね。ロカビリーを知らない方達にもたくさん知ってもらえるきっかけにもなったので、YouTubeが一番のターニングポイントじゃないでしょうか。

――ちょっと突っ込んでお聞きしますが、なぜ、ロカビリーバンドがYouTubeを始めようと思ったのですか?

Kenji 一番のきっかけはコロナ禍です。活動が制限されて、今の自分達にできることは何だろう?発信できることは何だろう?と考えた時に、YouTubeで日本の曲をロカビリー調のアレンジでカバーしてアップしたら面白いんじゃないかというアイデアが出たので、始めました。

Misaki それこそ、その時はみんなで喫茶店に集合して真剣に話し合いをしたんです。それがバンドにとっての一番の大会議だったような気がしています。

――実際に始めてからは、どのような反応や反響がありましたか?

Misaki 海外からもたくさんのコメントが寄せられてびっくりしました。歌詞の内容は分からないけど曲が素晴らしいとか、感情が伝わってくるといったコメントが多かったのが印象に残っています。やっぱり、言葉が通じなくても音楽は世界共通なんだなと改めて実感しました。もともと、私達の初ライブがラスベガスだったこともあり、海外の方にも届けたいという思いはずっとあったので、YouTubeでそれが叶って良かったです。

Suke 実際、YouTubeを見てライブに足を運んでくれた海外の方もいて、中には、ライブ後にお話した時に「My Favorite Band!」と言ってくれた方もいて、とても嬉しかったです。(YouTubeを始めたことで)海外の方にも徐々に伝わっているんだなという手応えも感じています。

――コロナ禍に始めたYouTubeがバンドをさらに飛躍させた、バンドにとっての転換点になったというお話、とても興味深かったです。では、少しずつ制限が解除されてライブが本格的に再開できた時はどんな思いでしたか?

Misaki 私達は色々な制限がある中でも、ライブができていた方だとは思うんですけど、やっぱり、制限が解除されて、ファンの皆さんの声が聞けた時はグッとくるものがありました。ライブはお客さんとみんなで作るものなんだなと再認識させられましたし、とても嬉しかったのを覚えています。