武道館公演のときよりダンス面も成長している

――それだけ曲数が多いとバンドのアレンジも大変でしょうね。

Novel Core ありがたいのはバンドメンバーもフェス続きで鍛えられているんですよね。普通だったら春・夏でセットリストを括って、尺などの違いはあれど、足し引きだけで調整できるセットリストを組むものなんです。もちろん、そういう公演もありますが、僕はタイミングでセットリストを変えたくなっちゃう。去年8月30日の「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2024」(以下、「ラブシャ」)は当日になって急にセットリストを変えましたからね。そういうことをやり過ぎたせいか、バンドメンバーも対応力がついて。僕がこういうアレンジにしたいとか、ここの尺を増やしたいとか、この曲が前だから、こういうことをしたいみたいな意向を伝えると、その尺でKOTAくんがシーケンスグリッドを組んでくれて、ミックスを作ってバンドメンバーに共有してくれる。先にメンバーだけでオンライン上でやり取りがあって、Hibikiさんは家でドラムを録ってくれる。そういうやり取りが発生するようになったので、メンバーとの会話はマジで増えたし、仕上がりまでのスピードが早いですね。だからアレンジ面に関しては大きな苦労はせずにできています。

――そんなやり方をするバンドってあまり聞かないですよね。

Novel Core そもそもドラムを自宅で録る環境のないドラマーがほとんどだと思うんですよ。だから家で録って送っては普通できないと思うんですけど、Hibiki先生はドラムのスクールやっているのもあって自宅がスタジオになっていて、パッと録って軽くミックスして送ってくれるので、すごく助かっています。

――ちなみにダンサー22名とCoreさんとのコラボレーションもあるんですか。

Novel Core あります!そこも武道館公演のときよりも成長しているんですよ。かなり踊れるようになったので、あまり怖くないというか。正直、武道館のときはどんな振りが来るのかビクビクしていました。でも今回はダンサーチームをまとめているYastakaと電話でミーティングしているときに、とあるパートについて、「あまり振りを難しくし過ぎないようにするね」と言われたんですが、「難しくしていいよ」と即答しました(笑)。

――改めて、昨年9月にも「BMSG FES’24」でも立ったKアリーナはどんな会場ですか。

Novel Core 形とかも含めて、ちょっと特殊だなと思います。アリーナなんですけど、アリーナがそんなに大きくないんですよ。スタンド席で主に構成された会場なので、せり上がったところから見る人たちの数のほうが多くなる構造で。今回はLEVEL7と呼ばれる一番上の天井のところは削っていますが、とはいえ距離感がめっちゃ生まれやすい会場で、見る位置によってライブへの没入感がすごく変わります。ただライブ用に作られたアリーナなので、音響はとにかくいいです。