モデルとイマドキガールを始めたきっかけは憧れの人の存在
――ここ数年はモデルとしての活動も活発です。
松川 私は学生時代から桐谷美玲さんに憧れていて。美玲さんが出演するファッションショーも観に行っていたので、モデルの世界に憧れていたんです。デビューして10年ぐらい、ずっとお芝居の世界にいたから、いずれはモデルもやってみたいと思うようになって。2年前に新しい事務所に移籍して、モデル活動も始めました。女優からモデルに行く人は少ないので、よく珍しいと言われるんですが、ずっとやりたかったことだし、今後もやりたいことをやっていきたいんですよね。だから、やりがいを感じながら、どちらも両立できている今の状況は恵まれています。
――モデルとお芝居では、メイク一つとっても全然違いますよね。
松川 モデルはキラキラメイクが多いですが、お芝居のときは基本的に薄メイクで、ラメとかを付けたりはしないので、モデルの現場は華やかでわくわくします。もともとメイクや美容も大好きなので、そういうお話をできる場も広がったなと感じます。モデルの方々は美容やファッションの知識も豊富なので、周りに影響されて自然と意識も上がりました。
――松川さんはバラエティでも活躍されています。特に19年4月から22年3月の3年間、「めざましテレビ」(フジテレビ系)のイマドキガールを務めたのが印象に残っています。
松川 実はイマドキガールも過去に美怜さんが務めていたので憧れていて、1回目のオーディションは落ちて、その翌年に再挑戦して合格しました。私は芸能活動を始めてからも、美怜さんの出演するイベントに行っているんですが、握手会のときに直接、美怜さんに「私もイマドキガールなんです!」とお伝えしました。
――リポーターぶりも素晴らしかったですが、もともとしゃべるのも得意だったんですか。
松川 逆に芸能を始めるまでは前に出るタイプじゃなくて、引っ込み思案だったんです。この活動を始めて人見知りもしなくなったし、コミュニケーション力も高くなったので、性格も変わりました。リポーターのお仕事も褒めてもらえることが多くて、またそういう機会があったらやりたいですね。
――お芝居でターニングポイントになった作品を挙げていただけますか。
松川 2022年に出演させていただいた「恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss me like a princess~」(ABEMA)です。そのときに全く自分の実力を出せなくて、めちゃくちゃ悔しい思いをしたんですよ。恋愛リアリティショーなので、普段のお芝居とは違うんですが、毎回お芝居をして主役を勝ち取っていく内容だったんですが一度も主役になれなくて。そもそも恋愛リアリティショーに出ること自体、ファンの皆さんのことも考えると大きな覚悟が必要で。それなのに結果を残せなかったんです。
――それはへこみますね。
松川 私は完璧主義なので、すごく落ちたんですが、その反動で逆に見返したいと思って。このままじゃ終わらない、私はこんなものじゃないという思いから、自分にやれることを全力で頑張れるようになりました。お芝居に対しての思いも強くなりましたし、芸能界に対しても誰よりも売れて生き残っていきたいという強い気持ちが芽生えたから、今も頑張れています
――恋愛リアリティショーは普段のドラマや映画とは視聴者層も違うから、新たなファンも増えたのではないでしょうか。
松川 ファンになってくれた子もいましたしが、正直あまり良くない意見もたくさんいただきました。そういう意味でも精神的に強くなったなと思います。
――2025年も始まったばかりですが、今年のビジョンをお聞かせください。
松川 今回のドラマもそうですが、新しいことにチャレンジするのが大事だなと思っていて。ファンの方には常に新しい一面を見せていきたいですし、考えるより先に行動することを大切に、興味のあることは積極的にやっていきたいです。
――最後に改めて「チョコっとだけ…」の見どころをお聞かせください。
松川 それぞれの恋模様が甘酸っぱく描かれているので、懐かしい気持ちになりながらもキュンキュンして観ていただけたらうれしいです!
PHOTOGRAPHER:YASUKAZU NISHIMURA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI