憧れの青春を体験している「花束とオオカミちゃんには騙されない」

――まずは、「花束とオオカミちゃんには騙されない」(以下、「オオカミちゃん」)に出演が決まった時のお気持ちからお聞かせください。

夏生大湖(以下、夏生) 率直にうれしかったんですが、最初に聞いた時は「え!?」という戸惑いが大きかったかもしれません。オーディションに受かるとは思っていなかったので、「まさか!」という気持ちもありました。しかも、事務所からの帰りに再び呼ばれて、改めて伝えられたんです。なんか怒られるのかなと理由を必死に考えていたら「受かったよ」と。それもあっての「え!?」でした(笑)。

――10代に大人気の「オオカミ」シリーズ。どんなイメージを持っていらっしゃいましたか?

夏生 前作をずっと観ていたんですけど、いいなぁって思ってました。一番体験したい青春の形だったので、素直にうらやましいなって。だから、実際自分がその憧れていた世界に入ることになって「大丈夫かな」という気持ちが最初は強かったですね。

――実際に撮影が始まってみて、気持ちに変化はありましたか?

夏生 今も「大丈夫かな」という感覚はありますけど、撮影はとても楽しいです。だから、撮影が終わって「じゃあ、また何日後ね」と別れる時はすごく寂しい。憧れていた青春を体験させてもらっている感じです。僕は、バレーボールの推薦で高校に入学したんですが、寮生活だったのもあって、女の子と一緒に過ごす青春を全く経験してこなかったんです。ずっとバレーボール。寮のおばちゃんが作るご飯はおいしいけど大量で。土日とか、男子しかいないから部活の空き時間とか中庭で水浴びしたりして(笑)。こんな青春、どうなんだ!?って思うこともありました。でも、青くさい青春というか。逆にこういう青春もなかなか経験できないと思うので、よかったなと感じるところもあります。

――男女ともに出演メンバーとは、初対面でのスタートでしたよね。今回を含めて、夏生さんが「はじめまして」の時に意識していることはどんなことでしょうか?

夏生 とにかく喋って相手のことを知ること。質問攻めです(笑)。共通の話題とか「そうなんだ」という共感ポイントを見つけて、仲良くなろうとするタイプだと思います。もちろん自分のことも喋りますけど、ほどよく混ぜながら「どんな人かな」と探ります。今回も、そんな感じでみんなと仲良くなりました。

――初対面の時と特に印象が変わったメンバーは?

夏生 マテウスくんです。最初に会ったのがマテウスくんだったんですが、控室に入った時にちょうどドアを開けた正面のところにマテウスくんがバスローブ着て、お弁当を食べてたんです。大柄なピンクの髪の人がバスローブを着てるんですよ!とても怖くて。「仲良くなれるかな。大丈夫かな……」って思いました。でも、今はすごくいい人だなって思ってます(笑)。