ニーゴの第一印象は共感性の高いユニット

――最初、絵名にどんな印象を抱いていましたか。

鈴木 今でこそ私はプロセカ(ゲームアプリ「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミクプロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」)の中で絵名しか演じられないと思っているんですが、性格が深掘りされる前は、どうしてスタッフさんは自分を選んでくださったんだろうという不思議な気持ちもありました。自分のことが好きで、承認欲求が強くて、自撮りをネットに上げるのが好きな絵描きさんというキャラ設定は、それまで私が演じてきたキャラや自分自身とも大きな共通点がなく、新鮮でした。ただお話が進むにつれて、絵名を知れば知るほど、曲げられない自分の意思があって、頑固なところが自分と似ているなと気づいて。プロセカのスタッフさんと関わったのは、そのときが初めてだったのに、どうして私のことを見抜いていたんだろうと驚きました。

――初めて絵名とニーゴ(25時、ナイトコードで。)のビジュアルを見たときの印象は?

鈴木 設定通りのかわいらしい女の子だなっていうのと、ニーゴは他のユニットのビジュと比べて、モノクロな世界でかっこいいキャラばかりだなという印象でした。

――ニーゴというユニットのイメージはいかがですか。

鈴木 最初はダークだなというパッと見の印象がありつつ、私もボカロにハマったのが小・中学生の頃だったのですが、その年代の方に特に刺さるような悩みを抱えている4人で、共感性の高いユニットだなというのが第一印象でした。

――これまでニーゴのメンバー(楠木ともり:宵崎奏役、田辺留依:朝比奈まふゆ役、佐藤日向:暁山瑞希役)と会う機会はどれくらいあったんですか。

鈴木 ゲームアプリのサービスが始まって1年くらいは会う機会がなくて。もともと田辺留依さんとは仲良しだったので連絡を取り合うことはあったんですが、初めて4人が揃ったのは順番にニーゴのキャストでパーソナリティーを回していく「25時、ナイトラジオで。」というWEBラジオでのことでした。それ以外にもゲーム外のコンテンツ収録で4人が集まることはあるんですが、それも年に1、2回ぐらいです。

――そういう関係が4年以上続いているのも珍しいですよね。

鈴木 キャラクターたちは、キャストよりは面と向かって会うこともありますが、普段はネットを介して会うことが多いので、その距離感がリアルにも影響していて。キャストもキャラも各々の個性が強いから、良い意味で距離感のあるほうが、それぞれの個性を潰すことなく楽しくいられるので、すごく素敵な空気感です。