先輩、後輩、教える側をすべて経験「何事も楽しみたい」ダンスをはじめて23年でたどり着いた生き方 | 稲場愛香「ダンスだけは『一度も嫌いにならなかった』ソロ2ndシングルでもにじむ表現への熱意」INTERVIEW

先輩、後輩、教える側をすべて経験「何事も楽しみたい」ダンスをはじめて23年でたどり着いた生き方

――カントリー・ガールズの卒業後、Juice=Juiceへ加入するまでの期間には休業を経て、ハロプロ研修生北海道のリーダー的役割も経験していました。

稲場　カントリー・ガールズは不完全燃焼なまま卒業してしまったので、成長した自分で何かをやり遂げたい気持ちもあったんです。私が研修生だった当時は東京でレッスンを受けていたし、北海道で地元の子たちが集まって経験を分かち合えるのは、素敵な環境だなって思いました。デビューを経験した身として、そこからデビューを目指す子たちに何を教えてあげられるかは分からず、自分だけパフォーマンスを研究するのではなく、相手に教える説得力の大切さも身にしみたし、責任感も生まれて。その経験が、サブリーダーを務めたJuice=Juiceで後輩のみんなと接するときも、役立ちました。

――メンバーと教える側、どちらも経験したのはまれですね。

稲場　たしかに、色んな立場でした。先輩も後輩も経験して、教える側として、ハロプロ研修生北海道の楽曲を振り付けさせていただいたこともあり、また振り付けを教わってと、色んなことをグルグルしながら繰り返してきたと思います。でも、同じことはまったくなかったし、すべての時間が濃かったですね。

――4歳でエンタメの世界へ飛び込んで、かれこれ23年。現在の稲場さんが抱く、お仕事にかける指針は何でしょうか？

稲場　何事も楽しみたいと思っています。いつまでに「これを成し遂げよう」と目標を決めても、達成できずに焦ってしまう時期もあったんです。でも、ハロプロ研修生への加入から10周年を経過した頃からは焦りもなくなってきて、目の前のことを1つひとつ成し遂げて、夢に近づくのが理想だなと考えるようになりました。自分を見失わないように、活動を続けていけたらって思います。

PHOTOGRAPHER：TOMO TAMURA,INTERVIEWER：SYUHEI KANEKO