新たなポップアップストアに自信「世界観を肌で感じていただける」場所での出会いも

――自身のディレクションするアパレルブランド「PoFF」の期間限定となるポップアップストアを、東京・ルミネ新宿 ルミネ2で開催。インタビュー時点では開催1週間を切っていますが、だいぶ慌ただしいのでは?

勝田 バタバタしていますし、毎日がめまぐるしいです(笑)。現状のPoFFで行なっているポップアップストアには、自分たちで探したまっさらなテナントで開催する機会と、商業施設で開催する機会があります。ポップアップストアの魅力はアイテムを実際に試着できますし、写真やテキストで伝わらない素材感やサイズ感をたしかめてもらえる場所なので、とても重要だと思っています。

――ECサイトと、今回のポップアップストアのようないわゆる“実店舗”の違いは?

勝田 それぞれのよさがあるんです。オンライン販売できるECサイトは、日本全国のどこに住んでいても購入していただけますし、素材感や寸法などの詳細を細かくチェックし、写真も参考にしてアイテムを選んでいただけるのはメリットです。実店舗には、アイテムはもちろん、ブランドの世界観を肌で感じていただける違いがあって。例えば、空間の内装や香り、アイテムを持ち帰っていただく紙袋のデザインでもブランドらしさを表せますし、今回のポップアップストアでもこだわっています。

――過去にも、ポップアップストアを開催していました。例えば、2024年11月には東京・銀座三越で開催しましたが、どのような方々が訪れていたのでしょうか?

勝田 20〜30代の女性が中心で、男性の方もいらっしゃいました。百貨店ではシニア層の方も立ち寄ってくださって、おばあちゃん世代の方がアイテムを購入してくださったのは、私たちにとって新しい発見だったんです。外国人観光客の方もいらっしゃって、アメリカから来た方が「オンラインで購入したいんだけど、日本以外での展開はないの?」と興味を持ってくださったのも、ポップアップストアの面白さだなって。今回も、新たな出会いや発見があると思いますし、楽しみです。

――ポップアップストアでは都度、テーマを設けるブランドも多い印象があります。今回の開催で、勝田さんが掲げているテーマは?

勝田 今回のテーマは「ガーデン」で、キーワードとして「花柄」「クリア」「渋さ」も取り入れています。アイテムのデザインで、メインにあるのはPoFFオリジナルの花柄です。2023年の夏に展開したワンピースで初めて取り入れて、お客さまから大変ご好評いただき、その後のシーズンでも継続的に花柄のアイテムを作っています。

今回のポップアップストアは今年の春夏に向けて展開するのでクリアな素材で、透け感と軽やかさを兼ね備えたアイテムもポイントとなっています。ブランド全体で、アイテムのカラーがいい意味で「渋い」という声もいただくので、そんなお声も活かし、淡いグリーンを取り入れたり、アイテムのイメージを和の要素を持つ畳の部屋で撮影したり、その特徴も活かしたカラフルで楽しいラインナップになっていると思います。