体調管理のために母に勧められた養命酒を毎日飲んでいる

――久保さんの印象をお聞かせください。

綱 お互いに人見知りだから、最初は話しかけにくかったんですが、役柄的にも仲良くならないといけないなと思って頑張って話しかけました(笑)。徐々に壁がなくなっていく感じが分かりやすくて、ありがたかったです、W主演として現場をしっかり支えてくれていました。

――平さんはいかがですか。

綱 僕と同い年なんですが、すごく話しやすくて、面白い方ですね。サウナが共通の趣味なので、最初はサウナから会話が始まりました。共通の知り合いもいて、すぐに打ち解けていきました。

――映画で特に印象的なシーンは?

綱 自分が出ているシーンだと、海辺で4人が話すシーンです。大事なシーンでもあるし、実はクランクアップのシーンでもあったので思い出も含めて印象的です。

――阪元監督らしい凝ったカメラワークのシーンでした。

綱 かなり時間がかかった記憶があります(笑)。

――入巣とルカだと、どちらに共感しましたか。

綱 入巣に共感しました。彼女が抱える「近くにいる人がどんどん遠くに行ってしまう」という感覚や、「その中で自分がやるべきことは何だろう」という悩みは、今も昔も自分自身が抱えてきたものなんです。このような感覚は決してマイナスには捉えていませんが、強く共鳴するポイントでした。

――綱さん自身、仲の良かった人が、どんどん遠い存在になって寂しさを感じたことはあるんですか。

綱 「みんなすごいな」という気持ちや、どこか置いてけぼりにされてしまうような感覚は経験しています。入巣のように、なかなかやりたいことが明確にならない時期もありましたし。この仕事を始める前は、やりたいことが全く見つからなくて。まさに大学生の頃の僕は入巣状態でしたね。

――今は将来の展望ってはっきりしていますか?

綱 うーん、今もはっきりしているかと言うとそうでもないし。もちろん目標はありますが、性格上、目の前のことを一生懸命やったほうが結果もついてくるのかなと。

――逆にルカのように、環境の変化についていけないという感覚は?

綱 心というよりも、シンプルに体がついていかないことがありました(笑)。特に去年までは体が弱くて、1クールに1回は体調を崩すような状態でした。

――体調管理のために何か特別なことはしていますか?

綱 養命酒を飲んでいます。忙しくても毎日、朝と夜。運転がある日は夜だけとか、1日1杯は飲むようにしています。母から勧められて飲み始めたんですが、目に見えて体質が変わったので、効果はすごいですね。