サウナに行っている時期と行けていない時期では肌のツヤが違う

――樋口さんとの出会いはどのようなものでしたか?

綱 ABEMAの「恋とオオカミには騙されない」で出会いました。初日から「この人とは仲良くなりそうだな」という直感がお互いにあったんだと思います。特別なきっかけがあった訳ではなく、気づいたら深い関係になっていました。お互いのノリも似ていたのかもしれません。

――なかなか仕事関係で出会った人と親友になるのは難しいですよね。

綱 難しいですよね。正直、僕もこの世界で言うと、片手以上、両手未満です。

――お二人は過去に特撮ヒーロー作品に出ているという共通点もありますが、樋口さんをライバルと感じることはありますか?

綱 ないですかね。大前提は友達です。その次に「仲間」という言葉が来ます。「ライバル」は5個くらい先の概念ですね。でも、お互いの仕事は気にかけていて、「これちょっと見てよ」とか「良かったよ」という会話はよくしています。

――今回共演してみて、新たな一面は見えましたか?

綱 当たり前ですが「彼も俳優さんなんだな」というのを改めて感じました(笑)。普段友達として付き合っている人が、真面目に仕事している姿を見るのは新鮮でしたね。

――照れくささはなかったですか。

綱 インする前は照れくさいかなと思いましたが、蓋を開けてみると全くありませんでした。

――プライベートについてもお聞きします。最近ハマっていることは何ですか?

綱 もともとお笑いが好きで、Netflixの「トークサバイバー」にハマっています。お芝居をやっている芸人さんもいますが、本業の俳優さんとやり合って、そのガチさが面白いですね。自分も「出たい」と思いました(笑)。

――綱さんもバラエティ番組に出演する機会がありますが、どういう気持ちで臨んでいますか。

綱 バラエティは超苦手で緊張してしまいます。やっぱり畑が違うのでアウェー感があるというか。少しずつ修行を積んでいくことが自分の課題だと思っています。

――先ほどサウナのお話もありました。

綱 サウナは幸平に教えてもらってハマったんです。いろいろな場所に行きましたが、今は慣れ親しんだ2、3か所に通っています。サウナに行っている時期と行けていない時期では肌のツヤが違うので、顔が商売道具の僕たちにとっては仕事にも役立っていると思います。

――最後に改めて『ネムルバカ』の見どころをお聞かせください。

綱 メインキャラは大学生ですが、僕の年齢でも     すごく刺さるものがあったので、老若男女問わず届けられる     ものがあると思います。ルカ先輩と入巣の関係、二人の会話から出てくる一つひとつの言葉には、自分の人生を見直すようなものが多いので、そういうところにも注目しながら観ていただけたらうれしいです。

Information

『ネムルバカ』
新宿ピカデリーほか全国公開中

久保史緒里(乃木坂46) 平 祐奈
綱 啓永 樋口幸平 / 兎(ロングコートダディ)

原作:石黒正数「ネムルバカ」(徳間書店 COMICリュウ)
監督:阪元裕吾(『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ)
脚本:皐月彩 阪元裕吾
Ⓒ石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

大学の女子寮で同じ部屋に住む後輩・入巣柚実(久保史緒里)と先輩・鯨井ルカ(平祐奈)。入巣はこれといって打ち込むものがなく、何となく古本屋でバイトする日々を送っている。一方ルカはいつも金欠状態だがインディーズバンド「ピートモス」のギター・ヴォーカルとして、自らの夢を追いかけている。2人は安い居酒屋でダラダラ飲んだり、暇つぶしに古い海外ドラマを観たり…緩くもどこか心地よい日々を過ごしていた。そんなある時、ルカは大手音楽レコード会社から連絡を受け、2人の日常に大きな変化が訪れる……。

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綱啓永

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。2017年、第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し芸能界入り。ドラマ「文学処女」(18/毎日放送・TBS)で連続ドラマ初出演。スーパー戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(19/テレビ朝日系列)でリュウソウブルー/メルト役。ドラマ「君の花になる」(22/TBS)の期間限定のボーイズグループ「8LOOM」のメンバーとして人気を博した。主な近年の出演作品は、ドラマ「366日」(24/フジテレビ)、映画『恋わずらいのエリー』(24/三木康一郎)、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(24/小林啓一)。10月放送ドラマ「未来の私にブッかまされる!?」(24/NHK)で NHKドラマ初出演・初主演。映画『女神降臨 Before/ After』(3月20日/5月1日)、映画『#真相をお話しします』(4月25日)の公開を控える。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI