久保史緒里さんも平 祐奈さんもおおらかで温かいオーラがあった

――W主演の久保さん、平さんの印象をお聞かせください。

樋口 お二人ともキラキラしていて、おおらかで温かいオーラがありました。僕たちが入りやすいように気さくに接してくれて、4人での空気感を作ってくれました。カメラが回っていないときでもコミュニケーションを取っていましたし、すぐに友達のような関係になれました。二人とも大人っぽい中でも、僕らのおふざけにも合わせてくれました。

――伊藤と田口のほうが、入巣とルカよりも子どもっぽいですしね。

樋口 原作マンガもそうですよね。田口の情けなさや伊藤の変な感じに対して、入巣とルカが現実味のあることを言うところが、また共感できるんですよね。

――入巣とルカのどちらに、より共感しましたか?

樋口 僕はルカですね。彼女もミュージシャンという夢に向かっていますが、僕も俳優という夢を追い続けています。だから共感できる部分は多いですね。あとルカは夢を叶えるための過程で、ちょっとした言葉に心を乱されます。僕も些細な出来事や発言が自分にとっては厳しくて重いものになることがあって。そういうところに共感しました。

――たとえば、どういうときでしょうか。

樋口 撮影現場でスタッフの方々が、「こういう俳優さんっていいよね」と何気なく話しているときに、「自分はそうじゃないな……」と考えてしまうんですよね。逆に同じような発言でも「これは自信を持っていいんだ」と受け取ることもあるし。相手にとっては小さな発言でも、僕の中では胸に刺さることもあって。同じ部分をルカにも感じますし、現実主義者なところも似ていると思います。

――入巣のように、やりたいことが見つからないみたいな時期はありましたか?

樋口 僕は昔からルカのように、やりたいことに向かって走っちゃうほうなので、入巣に対する共感はないかもしれません。

――最後に改めて『ネムルバカ』の見どころをお聞かせください。

樋口 4人の空気感ですね。僕と綱くんの二人が、W主演の二人とどういう化学反応を起こしているのかを見てほしいです。ちょっとおバカな田口と伊藤の「でこぼこコンビ」を、プライベートでも交流のある僕と綱くんが、どのように演じているのかも注目してほしいですね。あとは映像美ですね。コメディ色の強い作風なのですが、先ほど仰っていただきましたがかっこいいと思えるポイントが多くあります。伊藤の衣装にしても、こだわってスタイリッシュに整えてくださったので、細かいところも楽しんでいただけるとうれしいです。

Information

『ネムルバカ』
新宿ピカデリーほか全国公開中

久保史緒里(乃木坂46) 平 祐奈
綱 啓永 樋口幸平 / 兎(ロングコートダディ)

原作:石黒正数「ネムルバカ」(徳間書店 COMICリュウ)
監督:阪元裕吾(『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ)
脚本:皐月彩 阪元裕吾
Ⓒ石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

大学の女子寮で同じ部屋に住む後輩・入巣柚実(久保史緒里)と先輩・鯨井ルカ(平祐奈)。入巣はこれといって打ち込むものがなく、何となく古本屋でバイトする日々を送っている。一方ルカはいつも金欠状態だがインディーズバンド「ピートモス」のギター・ヴォーカルとして、自らの夢を追いかけている。2人は安い居酒屋でダラダラ飲んだり、暇つぶしに古い海外ドラマを観たり…緩くもどこか心地よい日々を過ごしていた。そんなある時、ルカは大手音楽レコード会社から連絡を受け、2人の日常に大きな変化が訪れる……。

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樋口幸平

2000年11月30日生まれ。兵庫県出身。スカウトをきっかけに芸能界デビュー。スーパー戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(22/テレビ朝日系列)で桃井タロウ/ドンモモタロウ役に抜擢。主な近年の出演作品は、ドラマ「体感予報」(23/毎日放送)、ドラマ「Maybe 恋が聴こえる」(23/TBS)、ドラマ「約束 〜16年目の真実〜」(24/読売テレビ・日本テレビ)、映画『追想ジャーニー リエナクト』(24/谷健二)。ドラマ「離婚弁護士 スパイダー」(24/日本テレビ)に出演。4月よりドラマ「MADDER~その事件、ワタシが犯人です」(カンテレ×FOD)放送スタート。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE: MASASHI SAITO,STYLIST:HIROMI MORI