2025年は3つの周年が重なるトリプルアニバーサリーイヤーに
――まずは、昨年10月から今年1月にかけて行われたグループ史上最大規模のライブツアーのお話から聞かせてください。全国19都市20公演ということでしたが、振り返ってみていかがですか?
奥津マリリ(以下、奥津) 本来5人で回る予定だったのが4人で回ることになって、当初は不安もありましたけど、そんな時だからこそ4人で踏ん張って頑張らなくてはいけないなと思って臨みました。ファンの方達の不安を拭ってあげたいという気持ちもあったので、より気合いを入れて挑んで、全国で美味しいものをたくさん食べて色んな意味で大きくなって帰ってきました。
一同 (笑)。
――美味しいものをたくさん食べたということですが、どこが印象に残っていますか?
佐藤まりあ(以下、佐藤) ご飯部門からでいいんですか(笑)?今回、初めて鹿児島に行って、黒豚のしゃぶしゃぶをいただいたんですけど、今まで食べていたしゃぶしゃぶは何だったんだ!?と思うくらいに美味しくて感動しました。ライブ部門では、福岡の盛り上がりがとにかく凄過ぎましたね。私達も思わず笑っちゃうぐらい盛り上がって楽しかったので特に印象に残っています。
――地域によって盛り上がり方が違うものなんですね?
日向ハル(以下、日向) それで言うと、私は大阪のファンの皆さんのリアクションが凄いなと思いました。音楽を心の底から楽しんでいるような合いの手やふいに出てしまうかけ声みたいなものに思わず乗せられて、私もテンションが上がって、とても楽しいライブになりました。
――木葭さん、長いツアーを完遂したことでの達成感や手応えはいかがでしたか?
木葭のの(以下、木葭) ツアーは活動の中でもとても特別なものだと思っています。2023年の初めてのツアーの時は、隣にななこちゃん(香山)がいてくれたから、大変さを2人でヒーヒー言って分け合いながら頑張れたんですけど、今回のツアーは1人だったので不安な部分も大きかったです。でも、これを乗り越えた私は絶対に成長したと言えますし、自分の自信にも繋がるツアーになりました。
――そんな木葭さんの姿を、奥津さんはどう見ていましたか?
奥津 オリジナルメンバーの私達でも大変だったと思うような長いツアーでしたけど、ののはツアーを経て本当に見違えるように逞しくなったと思います。最初はプルプル震えていたこともありましたけど、後半の公演で私の喉が不調だった時には「私が歌いましょうか」と言ってくれたりもして、他のメンバーをカバーできるぐらい心に余裕を持てるようになっていったんだと思います。時々びっくりするような思い切りのいい行動をとったり、発言する言葉の強さも増していったりしていて、改めてツアーは人を成長させるんだなと思いました。
――ありがとうございます。良きオープニングとなりました。そして、そんなツアーを経て、「結成10周年」、「メジャーデビュー5周年」、「新体制3周年」というトリプルアニバーサリーイヤーに突入しました。まずは、木葭さん、この3年間を振り返ってみていかがでしょうか?
木葭 今まではオリメンのみんなについていくことで必死だったので、この3年は本当にあっという間だったと感じています。でも、グループとしてはもう10周年なので、私も頼りになるメンバーだと思ってもらえるような1年にしていきたいです。
――オリジナルメンバーの皆さんは、トリプルアニバーサリーをどう捉えていますか?
日向 “私達まだまだ新人です”みたいな顔しているつもりだったのに、結成してから半分の期間、メジャーで活動していると思うと何だか不思議な気持ちです。泥水すすって生きてきた記憶の方がずっと長いと思っていましたけど、本当にありがたいことですよね。グループが続いていることも、メジャーで活動できていることも。本当に皆さんのおかげだなと思っています。
佐藤 私も10年間、本当にあっという間だったと感じています。アイドルとしてはベテランの域に入っているのかもしれないですけど、初心を忘れずに、ハルちゃんの言った通り、いつまでも新人面して(笑)、フレッシュな気持ちでこれからも活動してきたいなと思います。
奥津 目の前にエサを吊るされてずっと走り続けてきたら、あっという間に10年経っていたという感覚ですね。何かを10年間続けることって、本当に大変なことだと思っています。しかも、何となく続けるのではなくて、全力を注いで10年間一度もくじけずに戦ってきたということは、まわりの皆様への感謝と共に、自分達のことを褒め称えてあげてもいいんじゃないかなと感じています。もちろんもっと上に行きたいとか、もっと実績を作りたかったなとか、正直悔しい気持ちもありますけど、色々な方にここまで時間をかけて支えていただいて、応援していただいているからこそ、恩返しという意味でもグループがもっともっと大きくならなくてはいけないなと思っています。