こだわりのサングラス・フーディジャケット
――それでは、サングラスについて伺います。
古川 PRADAのSPRというシリーズで、これは2000年初頭のものだと思うんですよね。ネットで去年グレーを買ったんですが、無くしてしまって。友達も同じものを持っていたんですが、彼も無くしたんです。そういうサングラスなのかな(笑)。ネットでもずっとチェックしています。デザインがすごく好きで、自分の今の気持ちにすごく馴染むし、かなり重宝しています。小さいサングラスって、OASISとかJOHN LENONとかが掛けている印象があるのですが、これはそういったクラシックな印象もありながら、テックな印象も出してくれる。そこがすごく魅力的。このバランス感が2025年的だと思います。年代が違うと少し形が変わったりするんですよ。これはクラシカル寄りなんですが、色々なバリエーションを集めたいと思っています。
――絶妙なクセ加減がありますよね。一見普通に見えるんだけど、実は普通じゃないというか。では、最後に黒いフーディジャケットについて教えてください。
古川 今年の年始あたりに買ったのですが、1999年くらいのCOMME des GARÇONS HOMMEのジャケットです。いわゆる“田中オム”時代(田中啓一がデザインを担当した1990〜2003年頃)のアイテムです。古着好きの間で“田中オム”がこの1、2年で熱いと言われているんですが、僕も注目していて、テーラードジャケットとか他にも何着か持っています。これは相当気に入っているし、絶対に一生手放さないアイテムの1つですね。内側にブルゾンを付けたような作りも面白いし、着心地もめちゃくちゃ良い。シンプルに着たり、ダボダボのスウェットパンツを履いたりと、シックになりすぎないように楽しんでいます。ジャストなシルエットで、着丈もちょうど良いんです。フードを被った時の感じも深いし、今でも発売されていたらすごく人気が出ると思います。
――今季これから買いたいものは何でしょうか?
古川 エレキギターとマイクと、買いたいものがいっぱいあるんだよな(笑)。あとテレビ用のスピーカーと、新しいPCと。洋服にお金を使いすぎているんですが、それ以外に用意しないといけないものが出てきたので、上手いバランスでやっていかないとなと思っています。洋服よりも、自分の仕事とかライフスタイル的に、今使わないといけないものが明確になってきたというか、増えてきたなと思っていて。以前までは洋服にフルベットできていたのですが、そうもいかなくなってきて(苦笑)。でも、ファッションも含めてすべてはライフスタイルを充実させるための道具でしかないので、一時的に割合が変わるだけだと思っています。
(キャップ)
いずれも1ヶ月の間に購入したという海外ブランドのキャップ。適度にダメージ感のある風合いが今の気分。
(サングラス)
PRADAのサングラスシリーズ・SPRの2000年代初期のモデル。「レディースですが、形的にも掛け心地が良いんです」(古川)
(黒いジャケット)
古着シーンで話題の“田中オム”期のフーデッドブルゾン。なかなか表現できない太すぎず細すぎずのシルエット美。
古川毅(SUPER★DRAGON)
2015年に結成した志村玲於、古川毅、ジャン海渡、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎楽の9人からなるミクスチャーユニット「SUPER★DRAGON」のメンバー。ラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させた、Newミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが魅力。個人としても2018年資生堂・シーブリーズのCMキャラクターに抜擢され、ドラマ「兄友」で俳優デビュー。主な出演作は、ドラマ「3年A組-今から皆さんは人質です」「結婚できないにはワケがある。」「箱庭のレミング」「僕らが殺した、最愛のキミ」、映画『犬鳴村』など。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:RITSU OSOI