こんにちは。GANG PARADEのキャ・ノンです。朝ギャンという5日間連続で朝の6:30からライブをするといういかれた企画によって、今週は毎日4:30起きでした。よし、今回はツアーファイナルのことを書くぞと気合を入れていたのに、朝ギャンによってすべての記憶が薄れていってます。でもこの朝ギャン、想像していた20倍くらい楽しかったです。これから出社だったり、学校だったりする遊び人が、こんな早朝から大騒ぎしたあとに、社会に馴染もうと擬態している姿を想像すると思わずニッコリです。本当に、来てくれた皆さんありがとうございました。
というわけで今日は『GANG RISE TOUR』ファイナル、Zepp Shinjukuでのライブの日のことを書こうと思います。
13時。会場に入りして楽屋に入る。ばらばらとメンバーがやってきて、それとない緊張が伝わってきた。メイクを終わらせてTikTokを撮影したり、解禁周りの情報をマネージャーから共有してもらったりと、あっという間にリハーサルの時間になった。ライブの日はいつも時間がない。もう何年やっているんだとも思うが、心に余裕を持てたことは一度もない。
14時半。リハーサルはたっぷり2時間もらえた。これまで回ってきたツアーと結構セットリストが変わったので、新たに追加された曲や新曲を順番に確認していく。技術面の確認もあるのでリハーサルでは10曲以上歌って、それだけで汗だくになって楽屋に戻る頃にはライブ後みたいな姿だった。
軽くメイクを直して、17時になると高額チケットの特典写メ会が始まった。メンバーカラーのものを身につけたり、グッズを身に纏った遊び人たちに「がんばってね」「楽しみにしてるよ」と声をかけてもらい、気持ちはさらに高まった。
写メ会が終わり楽屋に戻ると、本番まで30分を切ろうとしていた。わたしはアンコールMCの確認をして、ひとりでぶつぶつと呟きながら準備をした。そわそわとした空気と、それ以上に楽しみという感情が滲み出ていた。本番が近づくにつれて、緊張は消えていった気がする。それよりもハードなセットリストに対しての恐怖の方が大きかった。
18時。ライブが始まる。ステージ袖で円陣を組んで、一人ずつ「ライズ!」と叫んだ。背筋を伸ばしてステージへ向かう。客席はバンドライトと遊び人の顔でキラキラしていた。わたしはこの光景を何度見ても、毎回新鮮に感動してしまう。何回でも見たい景色だ。
アルバム『GANG RISE』に収録されている曲をメインに構成されたセットリストで、新曲『Symphony』や11人バージョンになった『Gangsta Vibes』を初披露した。そして他にも、11人になって以来はじめてGANG PARADEのアンセム『Plastic 2 Mercy』を披露した。会場の反応はこの日で一番大きくて、コールの声で曲が何も聞こえなくなるほどだった。
そしてアンコールでは、WANIMAのケンタさんに作っていただいた『GANG RISE』を初披露した。今の、そしてこれまでのGANG PARADEを歌ってくれているような、遊び人にもメンバーにも届けたい思いが詰まった歌だ。この曲を遊び人の前で歌うのをずっと楽しみに生きてきた。
アンコールMCでも話させてもらった通り、わたしはGANG PARADEに意地と誇りを持ってやっている。10周年イヤーに突入して、8月21日にはO-EASTにて生バンドでのワンマンライブ、そして8月31日には横浜赤レンガ倉庫にてギャンパレ史上最大規模野外ワンマンライブの開催が決定している。ツアーが終わったからといって立ち止まっている暇は一ミリも存在しない。わたしにとっても、みんなにとっても、この夏を人生で一番にしたいのだ。
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