自身の楽曲、活動をセルフプロデュースし、HIPHOP・ロック・R&B、更には演歌や歌謡など幅広い音楽を取り入れた独自のミクスチャースタイルで観客を魅了するアーティスト「Bimi(読み:ビミ)」。

2023年、「babel」でキングレコード内のEVIL LINE RECORDSから鮮烈なデビューを飾ったBimi。そして今年4月9日には待望の1stアルバム「R」をリリースし、自身のアイデンティティや自己認識を形にし、表現者としてのアプローチの広さ、根源性、深度を、より強烈に表出させた。そのアルバムを引っ提げてのツアー「Bimi Release Party Tour 2025 -R-」が、4月26日の石川EIGHT HALLより全国10箇所で開催され、その最終公演となる渋谷Spotify O-EAST公演が7月6日に行われた。

開場するとすぐに人で溢れかえるフロア。その光景からは今日のライブに対するオーディエンスの熱気と期待感がしっかりと伝わってくる。そしてバックDJであり、Bimiと共同で作品のトラックメイクを手掛けるDJ dipが手を振りながら登場し、”ツアーファイナル!ぶちかましていくぜ!”と観客を煽る。そのまま、大歓声に包まれてステージに登場したBimiは、「渋谷にでっけえ輪を作りにきました!」とシャウトし、「輪 -味変-」からライブをスタート。Bimiのボーカルと会場からのレスポンスから生まれるボルテージは、ライブの冒頭から一気に最高潮へと達した。Bimiのライブには欠かせないダンス・チューン「You Gotta Power」、カプセルトイ専門店”#C-pla”とのコラボで制作された「Right-Hand Chance」とその熱気は更に高まっていく。

“ありがとう渋谷。よろしくおねがいします。10公演目を迎えられてとても幸せです。ここまでこれてよかったと思います。めちゃくちゃ曲やりますので、楽しんでください”とオーディエンスに呼びかけ、「Let’s Go!Whoopee!」というコールから「ラップスタア誕生2023」でも大きな注目を集めたWhoopee Bombが登場し「百鬼夜行 feat.Whoopee Bomb」を共に披露。そのまま「NINJA」や「Miso Soup」と、「和」のモチーフをテーマにした楽曲を連続で披露。Bimiの音楽性の広がりを感じさせる展開だ。

“2年前にメジャーデビュー宣言をしたこの会場に帰ってこれたのはすごく嬉しい”という言葉に続いて「Popstar」。ショッキングなリリックを会場全体で合唱することで、観客とBimiとの共犯的な関係性を形作る。そういった熱を落ち着かせるように、ポルノグラフィティの新藤晴一をプロデューサーに迎えた、アコースティックな音像が印象的な「ゴースト feat.新藤晴一(from ポルノグラフィティ)」、彼がモチーフに置いてきた”27クラブ”をテーマにした「27th -味変-」と、エモーショナルな楽曲を丁寧に歌い上げる。

DJ dipのDJプレイに続いて、COUNTRY YARD/mokuyouviのSitが登場。バンドサウンドに彩られたメロコアスタイルのトラックに、BimiとSitのボーカルが重なり響く「All the things feat.Sit(from COUNTRY YARD,mokuyouvi)」を披露した。そして”TRAP×演歌”という斬新すぎるスタイルの楽曲に、演歌歌手の椎名佐千子を迎えた「軽トラで轢く-味変- feat.椎名佐千子」と、そのコラボの幅と妙をパフォーマンスとしても形にする。

“いろんな人に支えられながらここまで来ました。この手応えをもっと上のステージで楽しみたい。これからもぶち上げていくから、よろしくお願いします”と、この日への感謝を言葉にするBimi。そして”頭振ってくれ!”というシャウトから、デス声も飛び出す「暴食」、Bimiの視点から現代社会や世相を語るポリティカルな「額 -HITAI-」とテーマ的にも落差の大きな楽曲を披露。”情緒がどうなるかと思いました。ほんとにいろんな曲を作ってるね”とこの展開を振り返った。

そして盟友であるDJ dipとの出会いを思い返し、Bimiの”語った夢はまだまだ大きいよね”という言葉に、DJ dipも”まだ夢半ばだね”と返し、そこからは二人が見る目標の大きさと友情の深さを感じさせられた。そのままBimiとDJ dipが初めてタッグを組んだ、このプロジェクトの原点とも言える「Tai」に続き、Bimiの死生観を感じるような「Anubis」を披露。そしてミッドテンポのいわゆるヒップホップビートに、メロウにラップを乗せる「辻斬り」から、呂布カルマを迎えての「無敵 feat.呂布カルマ」と、ストロングスタイルのラップスタイルで、そのスキルをしっかりとライブでも表現する。MADKIDのYUKIを迎えた「Bright feat.YUKI(from MADKID)」ではポップかつメロディアスなラップを聴かせた。

「プレゼントがあるんでみんなで見ましょう」という言葉に続き、スクリーンにはBimiが続けている自主企画シリーズ「Bimi Live Galley」が、9月と10月に3公演で行われることが発表され、歓声と拍手が巻き起こる。

そしてソリッドかつクールな感触のある「Absolute ZERO」からライブはラストスパートへ。オーディエンスも飛び跳ね、コールする「ミツ蜂」、ヘヴィ/デジタルロックとも言える爆音のビートにシャウトを交えてメッセージを歌い上げる「怒鈍器」と、会場が一体となって熱狂の渦が巻き起こる。そのまま「今日はめっちゃ楽しかったです。楽しかったですか?渋谷一つになって帰りましょう」という言葉から「Die young」へ。合唱に包まれるなか、”ありがとうございました”と短い一言を残してステージを降りるBimi。鳴り止まないアンコールの声に応えステージに戻り、セットリストになかった「LOVE」を、アカペラから会場との合唱、そして本編へとドラマティックに展開。”引き続きBimiのことよろしく。終わり!”というさっぱりとした言葉でステージをあとにした。

演出された過剰なエモーショナルさではなく、楽曲に込められたメッセージの確かさ、ライブパフォーマーとしてのスキルの高まり、アーティストとしてのポテンシャル、そして彼が根本的に持つ情熱によって、オーディエンスすべてを楽しませる”ライブアクトとしての強さ”を十二分に提示したこの日のBimi。

ツアーファイナルの模様は、楽屋トークを収めた特典映像付きで1週間の見逃し配信実施中。惜しくも都合がつかなかった方、遠方でライブ会場へ足を運べない方もぜひこの機会にBimiのライブを堪能してほしい。

見逃し配信はこちら
https://t.co/2qNZ3T9C0D

<セットリスト>
M1. 輪 -味変-
M2. You Gotta Power
M3. Right-Hand Chance
M4. 百鬼夜行 feat.Whoopee Bomb
M5. NINJA
M6. Miso Soup
M7. Popstar
M8. ゴースト
M9. 27th -味変-
M10. All the things feat.Sit(from COUNTRY YARD,mokuyouvi)
M11. 軽トラで轢く-味変- feat.椎名佐千子
M12. 暴食
M13. 額 -HITAI-
M14. Tai
M15. Anubis
M16. 辻斬り
M17. 無敵 feat.呂布カルマ
M18. Bright feat.YUKI(from MADKID)
M19. Absolute ZERO
M20. ミツ蜂
M21. 怒鈍器
M22. Die young

<アンコール>
M23. LOVE

Information

Major 1st ALBUM『R』(ヨミ:アール)
好評発売中
品番:KICS-4189
商品形態:CD only
定価:\3,600(税抜価格 \3,273)
仕様:限定スリーブケース(初回プレス分のみ)

<収録内容>
M1. 辻斬り
M2. 百鬼夜行 feat.Whoopee Bomb
M3. 無敵 feat.呂布カルマ
M4. Bright feat.YUKI(from MADKID)
M5. 額 -HITAI-
M6. Right-Hand Chance
M7. 軽トラで轢く-味変- feat.椎名佐千子
M8. 暴食
M9. All the things feat.Sit(from COUNTRY YARD, mokuyouvi)
M10. Nemo
M11. ゴースト feat.新藤晴一(from ポルノグラフィティ)
M12. 27th-味変-
M13. Bonus Inst -R- (Prod. DJ dip)

Studio Performance Video
百鬼夜行feat. Whoopee Bomb
https://youtu.be/3gWLNPwm0WU

Bright feat. YUKI(from MADKID)
https://youtu.be/Fwrd8Rh_8g0

All the things feat.Sit(from COUNTRY YARD,mokuyouvi)
https://youtu.be/70LgiTJ2200

軽トラで轢く-味変- feat.椎名佐千子
https://youtu.be/fKsZlQmylec

ゴースト feat.新藤晴一(from ポルノグラフィティ)
https://youtu.be/2xCILH11l4U

無敵 feat.呂布カルマ
https://www.youtube.com/watch?v=1L4UzanBBRU

辻斬り
https://youtu.be/Xbn4ziWXqYg

<LIVE>

Bimi Live Galley #06 –Jealous-
日程:2025年9月15日(月祝)開場 16:00 / 開演 17:00
会場:東京・渋谷Spotify O-WEST
https://bimi-official.com/live/885/

【チケット】
スタンディング:¥7,700(税込/整理番号付き)

<一次先行>
受付期間:7月6日(日)19:00 ~ 7月14日(月)23:59
当落確認・入金期間:7月17日(木)15:00 ~ 7月21日(日)23:00
https://l-tike.com/st1/bimi_jealous06/

Bimi Live Galley #07–2nd Anniv. side AICHI-
日程:2025年10月12日(日)開場 16:00 / 開演 17:00
会場:愛知・名古屋BOTTOM LINE
https://bimi-official.com/live/886/

【チケット】
スタンディング:¥7,700(税込/整理番号付き)

<一次先行>
受付期間:7月6日(日)19:00 ~ 7月14日(月)23:59
当落確認・入金期間:7月17日(木)15:00 ~ 7月21日(日)23:00
https://l-tike.com/st1/bimi_2ndanniv/

Bimi Live Galley #08 –2nd Anniv. side TOKYO-
日程:2025年10月17日(金)開場 18:00 / 開演 19:00
会場:東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE
https://bimi-official.com/live/887/

【チケット】
スタンディング:¥7,700(税込/整理番号付き)

<一次先行>
受付期間:7月6日(日)19:00 ~ 7月14日(月)23:59
当落確認・入金期間:7月17日(木)15:00 ~ 7月21日(日)23:00
https://l-tike.com/st1/bimi_2ndanniv/

TEXT:高木 “JET” 晋一郎,PHOTO:Yusuke Baba(Beyond the Lenz)