もともと役を引きずらないタイプで、あまり切り替えるという意識はない

――社内では極道上司と呼ばれて恐れられているけど、真琴には優しい眼差しを向ける部長の小田切蓮を演じる戸塚祥太さんの印象はいかがですか?

紺野 今回が初共演なんですが、いつも戸塚さんが話しかけてくださるので、私はそれに乗っかって楽しい時間を過ごしています。戸塚さんはスタッフの方々とも常にコミュニケーションを取られていますし、すごく周りを見ているなと感じることが多くて、気遣いのできる優しい方という印象です。

――蓮は極道の若頭という裏の顔も持っていますが、普段の戸塚さんのイメージからは想像もつかないですよね。

紺野 戸塚さんは本番が始まるまでニコニコしながら、皆さんと話していますし、真琴の前で怖い部分を出すことはないので、それほどギャップを感じることはありません。ただ極道の顔を見せるときの撮影をしているときに、ちらっとモニターを見たのですが、ものすごく迫力がありました。特に足元で怖さを表現するシーンは、思わず「足音、怖っ!」って呟いちゃいました(笑)。

――蓮にはどんな印象を持っていますか。

紺野 会社内では厳しくて、仕事熱心ですが、途中からガラッと印象が丸くなるタイミングがあって、そのギャップがいいなあと思います。真琴にだけ見せる優しさがあって、それがどんどん連鎖して、印象が丸くなっていくんですよね。

――今年だけでも「キスでふさいで、バレないで。」、「復讐カレシ〜溺愛社長の顔にはウラがある〜」とW主演を務めるドラマが続いていますが、役を引きずらずに切り替えられるほうですか?

紺野 もともと役を引きずらないタイプですし、撮影期間は被っていないので、あまり切り替えるという意識はないです。どの作品も内容が違いますし、W主演のお相手も変わるので、毎回新鮮な気持ちで臨んでいます。

――W主演のプレッシャーはいかがですか?

紺野 必要があれば率先して行動しますが、わりとW主演のときは相手に委ねることが多いですね。特に今回は大先輩の戸塚さんで、頼りがいもあるので、安心してついていこうという気持ちです。