忘れられないeastern youthとのツーマンライブ
――先ほどからライブの話が出ていましたが、CENTのライブの魅力、チッチさんご自身はどのようなところにあると感じていますか?
チッチ とても温かくてハッピーな空間なんじゃないかなと思っています。別に燃え尽きたわけではないんですけど、BiSHでの9年間は、自分で火を燃えさせてたぎらせて生きてきたので…。そういう何かを背負ってきた自分ではなく、自然体でハッピーになれる空間を作れる人になりたいと今は思っているんですよね。だから、家族と観に行きたい、子どもを連れて行きたいと言われた時に、それを叶えられる場所にしたいと思いましたし、年齢関係なく、学生の子達も気軽に来られるような空間にしたいなと考えるようになりました。あと、CENTのライブのいいところは、私が一番楽しそうなところだなと思っていて、みんなもそれに引っ張られて、楽しいな、優しいな、嬉しいなと思ってくれたら最高だなと思っています。
――たくさんライブを重ねてきて、特に印象に残っているライブを挙げるとしたら、どのライブでしょうか?
チッチ そうだなぁ…。(少し考えてから)eastern youthとのツーマンライブですね、やっぱり。eastern youthは自分のDNAの中に入っているような、ご先祖様みたいな存在で、たくさん刺激を受けてきましたし、救われた瞬間もあったので、CENTとしてツーマンライブをしてもらえたことが本当に嬉しかったです。ツーマンやりましょう!と言って簡単に叶うような人達ではないと思うんですけど、昔話したことや約束をちゃんと覚えてくれていて実現したので、音楽を続けてきて本当に良かったなと思いました。意固地になって音楽をやめようかなと思っていた頃だったんですけど、このツーマンがあったことで、BiSHの音楽を歌い紡ぐことを決心できたタイミングでもあったので、eastern youthさんにはとても感謝しています。
――地元・八王子でも何度もライブをやられていますが、八王子でのライブはやはり特別なものですか?
チッチ すごく自分勝手なんですけど、親孝行だなと思っています。家族や親戚のみんな、地元の友達にライブを観てもらえるのはとてもありがたいことですし、CENTを好きでいてくれるファンのみんなも八王子を好きでいてくれているので、生まれ育った場所を愛してもらえてとても嬉しいです。『八王子魂』というフェスにも出させてもらっていますけど、八王子の人達は仲間思いのところがあるので、この街に生まれて本当に良かったなと大人になってからすごく感じています。
――全然自分勝手だなんてことはなくて、親孝行というのはとても素敵なお話だと思いました。CENTの活動を始めた頃は、BiSHというグループ活動とソロ活動という2つの位置付けだったと思うのですが、現在はそれが俳優・加藤千尋とアーティスト・CENTという2つに変わったのかな?と感じています。今、チッチさんご自身の中で俳優とCENTという2つの活動をどう位置付けていますか?
チッチ 俳優活動とアーティスト活動は全然違うものだと捉えています。CENTで音楽をやっている時はすごく素直で等身大で、やっぱり自分を発信する場所だと思っているので、ナチュラルなんですよね。お芝居をする時の加藤千尋は誰かの人生を自分に重ねて表現する場所なので、どっちも表現ではあるけど、全然違うもので…、でも違うからこそ、どっちも楽しいといった感覚です。どちらも自分の息抜きにも悩みにもなったりするので、感情はとても忙しいんですけど、音楽だけだったらずっと自分自身と向き合っていかなきゃいけないので、今の私にとっては、この2つがとてもいいバランスなのかなと思っています。特に、BiSHの頃はグループやメンバーのことをずっと考えていたから、脳みその中に部屋がたくさんあったんですけど、ソロになったらそれが一個になってしまって自分的には結構しんどくて…。でも、お芝居をやらせてもらえるようになったことで、引き続き、脳みその中に部屋がたくさんできたような感覚があったので、自分にとってすごく良かったのかなと思いますし、あまり苦しまなくてすんでいるような気がしています。
――今後、お芝居での経験や刺激がCENTの作品に反映されたり、生きてきたりすることもありそうですね。
チッチ そうなっていけるように、ちゃんと自分自身と向き合って表現していきたいなと思っています。
――ありがとうございます。では、最後の質問です。CENTとしてメジャーデビューを果たした今、思い描いている夢や目標を聞かせてください。
チッチ (即答で)武道館です。BiSHで立てなかった場所ですし、素敵なライブを何度も観てきた場所なので、大きな夢ではあるんですけど、何年かかってもいいから叶えたいなと思っています。あとは、海外でライブをしたことがないので、海外からいっぱい会いに来てくれた人達に私からも会いに行きたいです。夢はちゃんと言葉にして叶えていきたいので、CENTとしての今の目標は日本武道館でのライブと海外でのライブです。
――武道館という言葉、力強くすっと出てきましたね。聞けて本当に良かったです。CENTの今後の展開やご活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。
チッチ ありがとうございました。
Information
<RELEASE>
CENT Major 1st Mini Album
『らぶあるばむ』
2025年8月20日発売
『らぶあるばむ』(初回限定盤A)
CD+Blu-ray / VIZL-2455
¥8,580(税込)
<CD収録内容>※全形態共通
01. 堂々らぶそんぐ
02. ラブシンドローム
03. ポーカーフェイス・カウボーイ
04. Girlfriend
05. Linda feat. 詩羽
06. I’m fine
07. 百日草
08. Tenugui galaxyyy!?!?
<Blu-ray収録内容>
初回限定盤A:CENT oneman live “CENTIMERTRE” at Zepp DiverCity
『らぶあるばむ』(初回限定盤B)
CD+Blu-ray / VIZL-2456
¥8,580(税込)
<Blu-ray収録内容>
初回限定盤B:CENTのここでロケさせてください~伊勢の巻~
『らぶあるばむ』(通常盤)
アルバム / VICL-66080
¥3,080(税込)
<LIVE>
『Billboard JAPAN Women In Music vol.3』
【公演概要】
2025年9月22日(月)
Billboard Live TOKYO
1stステージ Open 17:00 / Start 18:00
2stステージ Open 20:00 / Start 21:00
【席種 / 代金 / 枚数制限】
■DXシートDuo / 20,200円(ペア販売)
■Duoシート / 19,100円(ペア販売)
■DXシートカウンター / 10,100円
■S指定席 / 9,000円
■R指定席 / 7,900円
■カジュアルシート / 7,400円(1ドリンク付)
【チケット受付】
▽チケット情報はこちら!
https://centplanet.jp/news/detail/423
CENT
2023年6月に東京ドームにて解散したBiSHのセントチヒロ・チッチの音楽プロジェクト。熱くストレートな歌唱と繊細な歌唱を使い分け、感情を全面に出すパフォーマンスとセルフプロデュースで放たれる彼女の世界観に大きな注目が集まる。音楽はもちろん、加藤千尋名義で俳優としても話題作に出演。ファッション、アート、カメラ、カレーと多趣味。2022年8月からソロ音楽活動を開始し、1st Digital Single「向日葵」をリリース。2023 年8月には1st Album「PER→CENT→AGE」をリリースし、 11 月に初の全国ツアーとなる「Hello Friend Tour」を全国13ヶ所にて開催。2024年1月にスターダストプロモーションへの移籍を発表し、8 月に3rd Digital Single「堂々らぶそんぐ」をリリース。10 月には287日ぶりとなるワンマンライブを開催し、チケットは即日SOLD OUTに。2025年1月8日に自身初のアニメタイアップとなった4th Digital Single「百日草」をリリース。3月12日に5th Digital Single「Linda feat. 詩羽」をリリース。5月15日には自身初となるZepp公演、 CENT oneman live「CENTIMETRE」をZepp Diver Cityにて開催。そして、ソロ活動3周年となる8月20日、ビクターエンタテインメントよりMajor 1st Mini Album『らぶあるばむ』をリリースする。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:ATSUSHI OINUMA,HAIR&MAKE:MEGUMI KUJI(L&Co.),STYLIST:SHUHEI SAKAUE,衣装提供:TENDER PERSON