メンバーそれぞれの音楽との出会い

――少し話が変わりますが、ライブについてお伺いします。5月から開催された「混ゼルのかい!?混ぜナイのかい!?どっちなんだい!!ツアー」では、タイトルの通り、公演によってワンマンと対バンの両方がありましたが、全体を通して振り返りをお願いします。

スズキユウスケ ワンマンと対バンの両方があるツアーは初めてで、気持ちの持ち方がいつもと全く違いました。対バンの翌日がワンマンだったこともあり、刺激を受けながらツアーを回れてすごく楽しかったです。

――ツアー中には様々な出来事があったと思いますが、印象的なエピソードはありますか?

スズキナオト ユウスケの声が出なくなったことですね。結成してから初めて自分たちの都合でライブを延期しました。こんなに大変なことになるんだというのを痛感しました。

スズキユウスケ ツアーの最後の3カ所ぐらいで、声が出なくなってしまい、公演を延期しました。横浜の振替公演では溜まっていたものを全部放出できた感じがしました。ものすごく楽しかったですね。

ゆっきー 横浜公演の映像を編集しているのですが、終始ユウスケが楽しそうでした。

――10月からは「ふたりで聴いた唄をまたうたうツアー」が始まります。ツアータイトルやキービジュアルも公開されていますが、どんなツアーになりますか?

スズキユウスケ ツアータイトルは歌詞から取っています。候補はいくつかあったのですが、これが一番タイトルとして理にかなっていました。一緒に歌えることを楽しみにしてくれるお客さんが増えるといいなと思っています。

――最後に、皆さんのキャリアについて伺いたいと思います。音楽に興味を持ったきっかけや自分の意思で買った初めてのCDのこと、楽器を持ったきっかけなどを教えてください。

スズキナオト 初めて買ったCDはSlipknotの「Slipknot」です。メタルの影響で最初はドラムを始めたのですが、途中でパンクに目覚め、曲を書きたくなりギターを手に取るようになりました。そのタイミングで元メンバーのギター担当が辞めてしまったので、本格的にギターに転向しました。音楽のバックボーンはメタルです。

――Slipknotやメタルを聴くきっかけはありましたか?

スズキナオト 親がメタル好きだったことがきっかけかもしれません。Slipknotはジャケットに惹かれて買いました。 子ども心がくすぐられるというか、目を引く怖さに興味が湧きました。

――確かにインパクトあるビジュアルですし、音楽も印象的ですよね。ユウスケさんはいかがでしょう?

スズキユウスケ 自分の意思で初めて買ったCDはBUMP OF CHICKENの「jupiter」です。楽器に興味を持ったきっかけは、ナオトとゆっきーと当時のギター担当が、家でよくセッションしていました。家の中で生ドラムとベースもギターもアンプをつないで音を出していたので、その時はうるさいなと思ったのですが、しばらくしてからボーカルに誘われてバンドに入ることになりました。バンドを始めてから青春パンクを聴き始めて、バンドに入って1年後ぐらいからギターを持ち始めました。

――ナオトさんはメタルから、ユウスケさんはロックから、それぞれパンクに目覚めたのはなぜですか?

スズキナオト club SONIC iwakiでよくライブをしていたのですが、ライブハウスの店長からパンクバンドを勧められたのが大きいですね。

スズキユウスケ club SONIC iwakiに「SET YOU FREE TOUR」が来たことがありました。パンク系のバンドが集まるツアーイベントなのですが、そこでパンク系のバンドをたくさん見て影響された部分はあります。

――特に印象的だったバンドはいますか?

スズキユウスケ KiNGONSです。バンドメンバーに兄弟がいる栃木のバンドで、パフォーマンスにもすごく惹かれましたし、音楽性も影響されました。『エブリデイ・ロックンロール』は、KiNGONSの影響を受けた楽曲です。

――続いてゆっきーさんはいかがでしょうか?

ゆっきー ベースを始めたのは、ナオトと元ギター担当から誘われたのがきっかけです。二人と同じクラスだったのですが、サッカーを辞めることになったときに声をかけてもらいました。バンドを始めるまではJ-POPを聴いていましたが、バンドに入ってから初めて買ったのはBUMP OF CHICKENの『友達の唄』のCDだったと思います。

――ベース担当と言われて楽器のイメージはできました?

ゆっきー できないですね。ギターだと思っていました。音楽を始めてからバンドも聴くようになりました。

――影響を受けた人はいますか?

ゆっきー BUMP OF CHICKENはずっと好きでしたし、ライブハウスに出演するようになってからはKiNGONSに影響されて、ポップパンクや青春パンクを聴くようになりました。その後、シティポップを聴いたり、Suchmosやサニーデイ・サービスも好きになっていきました。

――最後はゆりとさんお願いします。

ゆりと 小学生の時にBOØWYの『ホンキー・トンキー・クレイジー』をiTunesでダウンロードしたのが初めて買った音源です。2004年に『ビー・バップ・ハイスクール』がドラマ化されて、その主題歌がBOØWYの『B・BLUE』でした。そこでBOØWYを知りました。あとは親の影響でX JAPANも聴いていました。

――X JAPAN がきっかけでドラムを始めたのでしょうか?

ゆりと そうですね。中学2年生の時にX JAPAN がきっかけでドラムに興味が出てきました。バンドもやりたかったのですが、X JAPAN を歌えるボーカルもいないし、ギターも見つからなくてバンドは組めませんでした。高校生になってから、みんなが聴いている曲をコピーするようになったり、青春パンクが好きな先輩の紹介でザ・童貞ズを観に行ったことがきっかけで、青春パンクが好きになりました。

――そこでメンバーとの出会いがあったわけですね。まだまだ掘り下げたいところはありますが、今回はこの辺で。またぜひ次回、聞かせてください。

全員 ありがとうございました。

Information

<RELEASE>

4th Mini Album「ナイフ」
好評発売中!

<初回限定盤>(2CD)
品番:WPCL-13689/WPCL-13690
価格:¥4,400(税込)
-CD収録曲-
1.ネクター(8/6(水)先行配信)
2.パートナー・イン・クライム
3.彼女が髪を巻いている
4.献立
5.ロンリーローリングスター
6.正体(フジテレビスペシャルドラマ「告知事項あり。~その事故物件で起きること~」主題歌)
7.Bowie


-初回限定盤CD「夏服」-
1.エロティック
2.エブリデイ・ロックンロール
3.デート
4.ノーバイブ
5.死ぬほど好き
6.十人十色
7.ブサイク

<通常盤>(CD)
品番:WPCL-13689
価格:¥2,200(税込)
-CD収録曲-
1.ネクター(8/6(水)先行配信)
2.パートナー・イン・クライム
3.彼女が髪を巻いている
4.献立
5.ロンリーローリングスター
6.正体(フジテレビスペシャルドラマ「告知事項あり。~その事故物件で起きること~」主題歌)
7.Bowie

配信リンク:https://orangespinycrab.lnk.to/knife

<LIVE>
ワンマンツアー2025「ふたりで聴いた唄をまたうたう日」

10/2(木) @ 福岡 BEAT STATION
OPEN 18:30 / START 19:00

10/10(金) @ 札幌 SPiCE
OPEN 18:30 / START 19:00

10/26(日) @ 名古屋 CLUB QUATTRO
OPEN 17:45 / START 18:30

11/19(水) @ 恵比寿 LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00

11/27(木) @ 仙台 MACANA
OPEN 18:30 / START 19:00

12/11(木) @ 梅田 CLUB QUATTRO
OPEN 18:15 / START 19:00

チケット一般発売中!
イープラス
チケットぴあ
ローチケ

オレンジスパイニクラブ

ズキユウスケ(Vo,Gt)、スズキナオト(Gt,Cho)、ゆっきー(Ba,Cho)、ゆりと(Dr)からなる茨城県出身の4人組バンド。2020年1月に初全国流通1stミニアルバム 「イラつくときはいつだって」 をリリース。収録曲の『キンモクセイ』がSNSを中心に話題となり、音楽配信サービスの総再生回数は1.5億回をこえる。また Apple Music、Spotify、LINE MUSICなど各音楽配信サイトのチャートでも1位を獲得した。そして2021年10月にワーナーミュージック・ジャパンよりメジャー1stフルアルバム 『アンメジャラブル』 をリリース。2024年11月2日より全国ワンマンツアー「オレンジスパイニクラブ ワンマンツアー2024〜バカの才能来世まで〜」を開催、ファイナルは過去最大規模のワンマン公演としてZepp Divercityで開催した。2025年5月8日より全国12ヶ所でワンマン&対バンツアー「混ゼルのかい!?混ゼナイのかい!?どっちなんだい!!ツアー」を開催し、同年10月からは、全国6ヶ所を回るワンマンツアーも開催。