こんにちは。GANG PARADEのキャ・ノンです。日々、目の前のことに必死になって生きているのですが、ときどき帳尻が合わなくなってツケがまわってきます。今がそれです。眠くならないように、お腹いっぱいにならないように気をつけて生活しています。わたし本当に、ご飯食べると眠くなって頭も体も動かなくなって不便で最悪なのですが、最近はすべてやることが終わってからご飯を食べるといいという対処法もわかってきました。みんな毎日、お昼ご飯を食べたあとどうやって起きて生活してるのか教えてほしいです。白目剥きながらフォーメーション書いてるので。

というわけで、今日は先週末からはじまったASOVIVA FANCLUB 2025 ~ONCE MORE PARADE TOUR~の初日、大阪公演の日のことを書いていこうと思います。

8月21日に発表されたONCE MORE PARADE TOURは、ASOVIVA FANCLUB会員限定で回り、今年は遊び人が選ぶもう一度見たいライブを上位3公演再現するツアーだ。投票期間が終わると、血眼でそのライブへの準備を始める。誰がどの曲のフォーメーションを書くか割り振って、毎日のように一曲一曲を完成させていく作業をしていた。先のことを考えすぎてもどうしようもないので、今を生きてきたはいいものの、なかなかに追い詰められて頭は今にもパンクしそうだった(今も)。そんな中、初日の大阪公演はあっという間にやってきた。そんな状況でも、そんな状況だからこそ、逆に楽しくなってしまうような1日だった。

前日の夜に一通り映像を見て、小さな声で歌っては本番へ怯えていた。もはやなにが不安なのかもわからない、もしかしたらなにも不安じゃないのかもしれないと、しっかり混乱していた。翌日、会場に入りしてから各々メイクを始める。大阪公演は去年のFCツアー、ユアちゃんプロデュースの『QUEEN OF PUNK』なので、みんな強そうなメイクをして、タトゥーシールを貼って、衣装へ着替えた。たった一年前なのにすごく懐かしく感じるとともに、このツアーのやばさをじわじわと思い出した。毎公演、命を削りながらやっていた日々が走馬灯のように流れてきたが、一旦気付かないふりをしてリハーサルへ向かった。

何曲か全員でサウンドチェックをした後、『merry bad end』『GO TO THE BEDS is my life』『お願い』を順番に確認していく。それぞれのユニットがやっている時は、フロアからステージを見る。ギャンパレのライブをしていると、メンバーがライブをしている姿は見れないので、この貴重な機会がすごく好きで嬉しかったことも思い出した。

リハーサルが終わると、程なくして開場時間になった。会場へ入ってくるみんなのことをお出迎えして、時間はあっという間に本番15分前になった。お出迎えしているからこそ、もう開場が間に合わなくて押すことはない。よって腹を括るしかないのだ。

楽屋からステージまでの階段を下り、11人揃ったところで円陣を組む。もちろんこの日はプロデューサーのユアちゃんが気合いを入れてくれた。「死ぬときはみんな一緒だよ!」という縁起でもない言葉に背中を叩かれ、一曲目の『パッパラパー』のイントロが流れた。この瞬間が一番こわかったまである。ジェットコースターで一番上までじりじりと登っているときみたいな、イントロの音もじりじり言ってるし、今すぐにでも悲鳴を上げたくなる状態でステージへ向かった。フロアはすでに熱々で、遊び人の熱量に一瞬で持っていかれるのを感じた。それが心地良くて、このジェットコースター乗っててよかったと思った。

本番が始まってしまえばあっという間で、ユニットのブロックで一度捌けて、メドレーまで待機していると、茹で上がったゾンビのように這って帰ってくるGTTBのメンバーを見て、また去年もこの光景見たことを思い出した。

メドレーパートが終わると、最後の命のMCタイムに入る。元々タイムテーブルには5分と書かれていたが、実際には13分も話していた(引き伸ばしている自覚は多分メンバーみんなありました)。もう一度覚悟を決めて、会場にいる全員で円陣を組んでもう一度気合いを入れると、そこからはひとつも優しくない6曲が連続した。しかし、もうできないと思っていたライブをもう一度できるとなると不思議と頑張れるもので、『現状間違いなくGO TO THE BEDS』あたりからはネジが外れたみたいだった。

次の日、目を覚ますとおかしいくらい首が痛かったが、準備のこととか忘れて、このFCツアーもっといろんなライブしたい!とバカになるほど楽しかった。次は岐阜でどんなライブができるのか楽しみだ。

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キャ・ノン

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する11人組アイドルグループGANG PARADEのメンバー。また、「KiSSをあなたにお届けchu!♡」をキャッチコピーに活動するWACK初の王道5人組アイドルグループ『KiSS KiSS』のメンバーの一人でもある。ライブ好きで、苦手なことや、できないことは出来るようになればいいというタフでロックな精神の持ち主。2024年5月31日より自分自身のライブレポートなどを綴った『アイドルリアル備忘録』をSTREAMにて連載中。