子どもながらにキラキラした青春の日常に憧れていた
――子ども時代はどのような環境で過ごされましたか。
倉沢杏菜(以下、倉沢) 横浜出身なんですが、ザ・横浜という感じではなくて、住宅街で緑もありつつ、子どもが過ごしやすい環境でした。近くに自然豊かな公園があって、友達と木登りをしたりして遊んでいましたね。

――5歳からクラシックバレエを習っていたそうですね。
倉沢 はい、中学生まで続けていました。始めたきっかけは母がバレエの体験レッスンに連れて行ってくれて、それを見て自分から「やりたい」と言って、始めさせてもらいました。体を動かすのも好きでしたね。
――なぜ体験レッスンに行くことになったんですか。
倉沢 母が幼稚園の時にミュージカル映画『ハイスクール・ミュージカル』(06)のDVDを観せてくれて、そこから大きな影響を受けたんです。5歳の私からしたら、少し大人の映画だったので、ちゃんと内容は理解していなかったのですが、気がついたら好きになっていました。両親に話を聞くと、毎日のように観ていたそうです。全3作のシリーズなんですが、それぞれを繰り返し観て。踊りも歌もそうですし、英語にも興味が湧いて。よく妹と車で『ハイスクール・ミュージカル』のサウンドトラックを流しながら大熱唱していました(笑)。そんな私を見て、母が何か習い事をさせてあげたいと思って体験レッスンに連れて行ってくれたんだと思います。
――『ハイスクール・ミュージカル』のどんなところに惹かれたのでしょうか。
倉沢 自分たちで考えて一緒に何かを作ったり、踊ったり、夏休みにプールに行ったり、バイトをしたり、卒業の時にみんなで演劇をやったり。子どもながらにキラキラした青春の日常が、かわいいし、かっこいいし、華やかだし。そういうのに憧れていたんだと思います。
――今でも観返すことはありますか。
倉沢 たまに観返しますし、サウンドトラックも聴きます。聴くと無条件で元気になれるんですよね。歌詞を見なくても歌えるぐらい大好きです。
――映画もお好きだったんですか。
倉沢 ディズニー作品を中心に、今も映画は大好きです。『ハイスクール・ミュージカル』と同じケニー・オルテガ監督の『ディセンダント』(15)も大好きで、自分を解放するような作品に感銘を受けます。
