亡き父が「そんなことで負けていたら、何にも勝てへんぞ」と寄り添ってくれた
――アイドル時代から白間さんを知るファンのみなさんには、本作をどのように見ていただきたいですか?
白間 28歳の大人の女性としての私を見て「大人になった」とか「いい女になった」とか、思っていただけるならうれしいです。黒いレースの衣装を着た表紙を見て「想像以上にセクシー」と喜んでくださる方もいましたし、大人っぽくなったと評価していただけるのは、励みにもなります。
――その原点となったのが、2010年にあったNMB48への加入でした。元々、芸能界になぜ飛び込んだんですか?
白間 人と同じことをするのが嫌いで、変わったことをしたかったんです。雑誌の読者モデルもやっていて「テレビにも出たい」と思う中で、NMB48のオーディションがあると知ったんです。でも、加入当時、ダンス経験もあったので最初は「アイドルなんて簡単、すぐにセンターへ立てる」と思っていたんですけど、甘かったですね。レッスンでは他のメンバーより覚えるの遅くて、先生から「ステージに立たんでいい」といつも怒られていたし、根っからの負けず嫌いな気持ちに火がつきました。
――2021年に“最後の一期生”としてグループを卒業されるまで、励ましてくださった方もいたんでしょうか?
白間 先日亡くなった父が“気合い”重視な人で、落ち込んでいても「そんなことで負けていたら、何にも勝てへんぞ」といつも寄り添ってくれたんです。よく「野生児」といわれる気質も、父の影響かもしれません。「気合いがあれば何でもできる」と背中を押してくれていたので、アイドル時代にはプロレスをテーマにしたドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)にもためらいなく挑戦できたし、今も直感で「やってみよう!」とすぐ決めます。

――根っこにある思いは変わらず、グループ卒業後も様々な仕事に挑戦されています。なかでも、自信を持って臨める仕事は?
白間 やっぱり、歌って踊ることです。アイドル時代から長年続けてきたし、一番の武器だと思っています。ソロになってから、韓国のオーディション番組『QUEENDOM PUZZLE』へ挑戦したときに、改めて実感できました。ファンのみなさんが、自分のパフォーマンスで笑顔になってくださったり、感動して涙を流してくださったりする瞬間を見るのが一番幸せです。
――最新の写真集『MERCI』は28歳の誕生日から1ヶ月後の発売となりますが、これから訪れる30代への意識も教えていただきたいです。
白間 めっちゃ意識しています。内面はグループへ加入した12歳のままだと思っているので「大丈夫かな…」と、心配もあるんです。でも、変わらない私も嫌いじゃないですし、年齢を重ねても明るく前向きに生きられれば。台湾や韓国のステージに立ったときに、日本だけではなく世界にも応援してくださる方がいると改めて分かったので、歌って踊ることを武器に、海外にも活躍の場を広げたいです。
Information

白間美瑠写真集『MERCI』(秋田書店)
好評発売中!
3740円(税込み)
4年ぶりとなるND CHOW氏との再タッグで挑んだ、白間美瑠の最新写真集。 舞台は、“エキゾチックな香り漂うリゾート地”として注目を集めるベトナム・ダナン。 真っ白な砂浜が続くミーケービーチや、幻想的なランタンの灯りが揺れる古都ホイアンなど、多彩なロケーションで「時を重ねることで生まれる美しさ」を表現。 ラグジュアリーなホテルや自然の中で見せるリラックスした姿、そして過去最大級の露出に挑んだセンセーショナルなカットまで――。 大人の女性として新たな一歩を踏み出した彼女の“今”を、鮮烈かつ繊細に刻んだ渾身の一冊。
白間美瑠
2010年、NMB48の1期生として活動開始。NHK『紅白歌合戦』への出場、アルバムとシングルともに単独センターに選出。韓国の音楽専門チャンネルMnetの人気オーディション番組「PRODUCE 48」に参加するなどして、2021年にグループを卒業。ソロ活動スタート後はオフィシャルファンクラブ『白間ん家』を立ち上げ、2022年にソロデビューシングル「Shine Bright」をユニバーサルシグマよりリリース。韓国の音楽専門チャンネルMnetのK-POP界を代表するガールズグループによるサバイバル番組『QUEENDOM PUZZLE』への出演、韓国の大ヒット番組をリメイクしたABEMAの番組「私たち結婚しました5」への出演などを経て、個性豊かに活躍。
PHOTO:白間美瑠写真集 MERCI (C)ND CHOW(秋田書店)2025,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO
