グループ名同様、“無限の可能性”という意味が込められたアルバム『ABC予想』

――22/7(以下、ナナニジ)の皆さん、STREAMには4回目の登場となります。麻丘さんが3回目、天城さんと望月さんは初登場ということで、これで全員コンプリートとなりました。今回もよろしくお願いします。まずは、おふたりは初登場となりますので、自己紹介からお願いします。是非、今年2025年にハマったことやものなども合わせて教えてください。

天城サリー(以下、天城) 藤間桜役の天城サリーです。私が今年ハマったことは、人生設計図を書くことです。暇さえあれば、スケジュール帳やノートに年代別に「何をするか?」を書いていました。もともと高校生の頃からToDoリストを書くことが好きで、わりと人生その通りに生きてきたので…。今、人生設計図には36歳までの夢が綴ってあります。

麻丘真央(以下、麻丘) 桐生塔子役の麻丘真央です。私が今年というか、ずっとハマっていることは料理です。前回のインタビューでも話したかもしれませんが、あれからレパートリーもかなり増えました。得意料理はガパオライスで、こだわって作っています。

望月りの(以下、望月) 瀬良穂乃花役の望月りのです。私が今年ハマったのは『キミとアイドルプリキュア♪』です。映画も3回観に行って、何度も泣きました。でも、泣くとスクリーンが見えないので、涙が出てくる目の穴のところをティッシュで押さえながら見てました。

一同 (笑)。

――皆さん、ありがとうございます。年末のこのタイミングでのインタビューだったので、今年プライベートでハマっていたことという話題からスタートさせていただきましたが、皆さん、お仕事面ではどんな1年だったでしょうか?

天城 今年は去年に続き、1月と7月にアニメのタイアップをやらせていただき、とても嬉しかったのですが、メンバーの卒業もあったので、出会いと別れの1年だったような気がしています。

――そして、今まさに新メンバーとの出会いが待っているタイミングだと思いますので、そのあたりのお話も後ほど聞かせてください。麻丘さんはいかがですか?印象に残っているライブなど教えてください。

麻丘 私は夏のライブが特に印象に残っています。4日間というスケジュールだったので、もう3日目の夜とかはかなり疲労が溜まっていたんですけど、終わった時にはそんな疲れも吹っ飛ぶくらいの充実感がありました。歌ありダンスあり、そして、演劇もありといった内容だったので、だんだん慣れていく中でアドリブが飛び出したりもして…。4日間あったからこそ出せた味もあったのかなと思っています。メンバーとファンの皆さんと一緒に楽しく4日間乗り越えられたことが今年一番の思い出です。

――望月さんは歌劇『千本桜』で初舞台に挑戦されましたが、いかがでしたか?

望月 やっぱり『千本桜』は今年一番印象に残っています。ずっとナナニジという箱の中で優しく育てていただいたのですが、初めて箱の外に出て色々なことを学び、すごく成長できた期間だったなと思っています。

――そして、皆さんのそんな充実した1年の最後に、ニューアルバムがリリースされたわけですが、まずはどんなアルバムになっているのか?教えてください。

天城 2期生メンバーが入ってからの楽曲も多く、これまでとは全然色が違うアルバムになったと思っています。「あざす」や「佐藤さん」といったコミカルな楽曲があったり、逆にナナニジらしいシリアスな曲もあったり…、色々なナナニジが聴けるアルバムになっていると思いますし、今までグループを引っ張ってくれていた西條和ちゃんの最後のライブ映像なども入っているので、卒業していったメンバーのことも感じられるアルバムになりました。

――タイトルの『ABC予想』がまたナナニジらしいタイトルだなと感じましたが、いかがでしょうか?

天城 秋元(康)先生が、また数学を入れてきたか!と思いましたね(笑)。でも、「a+b=c」という公式からはじまる『ABC予想』には、数学者が長年にわたって研究を続けてきた“無限の可能性”が隠されているという意味を聞いて、私達のグループ名も“無限の可能性”という意味合いを込めて付けていただいたので、秋元先生のナナニジへの思いが感じられるアルバムタイトルでとても嬉しかったです。

――では、ここからは収録曲を深掘りしていきたいのですが、リード曲の「理論物理学的 僕の推論」からいきましょう。皆さんそれぞれが思う推しポイントや聴きどころを教えてください。

麻丘 この曲はセリフも多くて、落ち着いた曲なので、ライブではファンの皆さんが物語の世界に入り込めるようなパフォーマンスをしたいなと思っています。私的に好きなポイントは、みんながたくさんのセリフを言った後の最後の3文字の一言「好きだ」というセリフです。

※ここで、望月がピースサインを。

――おぉ、思わずピースサインが(笑)。この「好きだ」は望月さんだったのですね?

望月 そうなんです。

麻丘 私のセリフは結構長くて、「誰もがそういう経験があると思うけど、僕はそれが錯覚ではなく、その時によって、本当に時間のスピードが変わるんだと思う。」というパートをいただいたのですが、その少し後に出てくる3文字の、りのち(望月)の「好きだ」にとても意味があると感じています。

――では、そんな「好きだ」を担当した望月さんはいかがでしょうか?他にも推しポイントがあれば教えてください。

望月 この曲からは青春を感じますし、初恋の気分も味わえると思います。好きな人と一緒にいると時間が過ぎるのが早い…ということを歌っているのですが、きっと共感してくれる人も多いんじゃないかなと思っています。

――とても目をキラキラと輝かせて語ってくださるので、よく伝わりました。

一同 (笑)。

――天城さんはいかがでしょうか?

天城 グループの歴史が感じられるところもこの曲の推しポイントだと思っています。特に、最初のセリフは唯一の初期メンバーである私から始まり、他のメンバーが入ってきて、最後にナナニジの“希望ちゃん”と呼ばれている、りのちの「好きだ」で終わるところに、ナナニジの歴史がギュッと詰まっているような気もしていて、歌割りやセリフ割りがこの曲の推しポイントです。