俳優としてのスタンスについて悩んだ時に相談する
――もともとお二人は乃木坂46の1期生として活動を共にしてきた戦友ですが、グループ卒業後も親交は続いていたんですか。
伊藤万理華(以下、伊藤) ずっと仲は良かったのですが、会う頻度は年に数回程度でした。
深川麻衣(以下、深川) でも今回共演した映画『架空の犬と嘘をつく猫』をきっかけに、よく二人でご飯に行くようになって。今は週一回くらいのスパンで会っています。

――初めて出会った時のことは覚えていますか?
伊藤 グループオーディションの時に、まいまい(深川)から話しかけてくれて、なんて優しい人なんだろうと思ったのを覚えています。その頃から、包容力があるという印象は変わっていません。いつも、「万理華、ちゃんとご飯は食べてる? チョコあるよ」と心配してくれて、餌付けしてくれました(笑)。
深川 いつもチョコを持ち歩いていて、万理華のおやつ担当でした(笑)。
伊藤 年齢も5歳離れていてお姉さんだけど、全く年齢差を感じずにしゃべることができていました。
深川 年齢差があるとはいえ同期ですし、ずっとお友達という感覚ですね。グループの時は、お姉さんメンバーのほうがふざけていて、年下メンバーは落ち着いているという比率が多かったんですが、万理華はテンション上がった時におかしな行動をすることが多かったんですよ。
伊藤 そういえば、そんなこともあったね(笑)。
深川 二人で変な写真を撮るとかバカなことをしている時間が癒しになっていました。出会った頃の万理華は十代半ばで、そのくらいの年齢って自分を模索している時期だと思うんです。でも万理華は好きなものがはっきりしていて、その時から自分らしさを持っていたんですよね。趣味をはじめ、好きなものが似ているので、当時から仲が良かったですし、一緒にいてホッとできる存在です。
――『架空の犬と嘘をつく猫』は俳優としての初共演作です。
伊藤 俳優さんとしての活躍や作品の選び方、自分の気持ちを貫いているあり方が、すごく好きなんです。いつか、まいまいと共演できたらいいなという目標が一つあったので、本当にうれしかったですし、コツコツやってきてよかったと思いました。
深川 私も万理華が出ている作品の雰囲気や質感、役柄が面白いなと思っていましたし、こんなに素敵な映画で友達役とかではなく、お互いに全然タイプの違う役柄で一緒にできるというのがうれしかったです。万理華が頼ちゃん役だと知った時は、ぴったりだなと思いましたし、すぐに電話して「頑張ろうね!」と言い合いました。
――作品の選び方というお話がありましたが、お二人の出演作は共通したものを感じます。
伊藤 似ていますよね。まいまいと作品選びについて話すことはないのですが、どんなものが好きかという共有は普段からしているので、自然と近くなっているのかなと思います。個人的には、まいまいのように落ち着いた役柄の作品に出たいという気持ちがあって。まさに頼ちゃんはそういうキャラクターなので、ベストだなと思いました。
――プライベートでお仕事の話はされるんですか。
深川 お互いに仕事の話や相談もしますが、趣味7割、仕事3割という感じです。
伊藤 あまりストイックな話はしないのですが、俳優としてのスタンスについて悩んだ時に相談することがあります。いつも、まいまいは肯定してくれるんです。「そのままでいいよ」と、そういう言葉がほしいタイミングで言ってくれます。

――共通の趣味は何ですか。
伊藤 美味しいご飯を食べるのも好きですし、アートが好きなので、一緒に美術館に行くこともあります。
深川 お互いにものを作るのが大好きなので、万理華の家でもの作りをすることもあります。二人で熱中して作っている時間がすごく楽しくて!
伊藤 二人とも細かい作業が好きなんです。
深川 二人で作った作品をインスタに載せることもありますが、全部出しているわけではなくて、趣味として楽しんでいます。
