クリエイティブでは「共感してくれる仲間」を探すために何かを作り続けて
――アイドルを卒業した当時、本に関わるお仕事がしたいと話していました。作家としての活動も順調かと思いますが、写真集の出版によって、新たに芽生えた楽しさもあったのではないでしょうか?
宮田 ありました。写真集の撮影後には「動きも表情も変わったよね」と褒めてもらえるようになって、昔より撮られることが楽しくなってきました。プロの方々に囲まれての作品づくりって、本当に楽しいんです。貴重な経験でした。
――写真集としては、2025年4月28日の誕生日にスタートした1年間限定の写真集制作プロジェクト「#6E0304」で編集長も務めていますね。
宮田 お話をいただいて打ち合わせを重ねるうちに、編集長としてアイデアを出すようになったんです。メンバーになってくださったみなさんには、毎月、コンセプトも様々なオリジナル写真集やポストカードをお届けしています。編集長として「こんなことがやりたいです」という希望をスタッフさんが叶えてくださって、ありがたいです。先日は「犬と撮影したいです」と言ったら実現できて、衣装のアイデアも出しています。でも「河童になりたい」という希望だけは、今も実現できていません(笑)。
――河童とは、意外過ぎるアイデアですね(笑)。
宮田 何度言っても通らないんです(笑)。元々、妖怪になりたいという思いがずっとあって、中学から高校にかけては座敷童になりたかったんですけど、もう「童」と言える年でもなくなってしまったので。それで、河童に変わったんです。自治体が「カッパ捕獲許可証」を発行している岩手県遠野市にも行ったことがあるし、もし捕獲できたら自宅のお風呂場で飼おうとも決めていました。
そのイメージから「ワンルームのお風呂場に生息している河童の日常」を再現したかったんですけど、即却下されてしまって。遠野市で語り継がれる赤い河童をモチーフにして、ほの暗い沼のような風呂場の水中で何かがうごめいていて、手だけが水面に出ているイメージだと熱弁したんですけど「顔が映っていないと…」と諭されて、泣く泣くあきらめました(笑)。
――想像力が豊かですね(笑)。宮田さんのクリエイティブの芯には、何があるんでしょう?
宮田 自分の見たいもの、読みたいものを作りたいんです。昔から、誰かに「こういうのあったら最高じゃない?」とアイデアを伝えても共感されることが少なかったんですけど、世界中のどこかには共感してくれる人がいるはずだと信じています。仲間を探すために作家として小説を書き続けているし、何かを作り続けている気はします。共感してくれた人たちを繋げたいとも思うし、好きなものをとことん突き詰めています。最近は「存在しない」何かを想像し続けていて、自宅では「存在しない犬」を飼っています。

――「存在しない犬」というのは、どのような?
宮田 ペットショップで一目惚れした1歳3ヶ月のトイプードルで、名前は「からあげ」っていいます。ちょっと前までは枕をガシガシかじられたり、やんちゃ盛りだったんですけど、最近は落ち着いてきて、一緒にそばで寝てくれるしあったかくて癒やされます。他にも、作家で書評家の渡辺祐真さんとの同人活動では「存在しない本」の書評や、「存在しない架空の街」についての文章をまとめたり、Xでは「存在しない友だち」と出かけたときの写真もアップしています。
――小説や写真集に限らず、アイデアは尽きませんね。ますますの活躍も楽しみです。
宮田 将来をあまり考えていなくて、目の前の仕事をこなしながら「ダメならダメで切り替えよう」という気持ちで生きているんです。自分を幸せにできればとは思っていて、根性はあるので「どこにいたって、何をしていたって生きられる」を胸に、これからもやっていきます!
Information

宮田愛萌1st写真集『Lilas』
2026年1月28日(水) 発売
作家、タレントとして活躍する宮田愛萌の1st写真集。撮影地は、高校生の頃に短期留学をしたことがあるという常夏のリゾート・セブ島で「もう一度セブに行きたい」という本人の希望で決定。「30歳になる前にきれいな体を残しておきたい」というコンセプトで始まった今作。写真集に向けて約1年をかけてトレーニングを行い、現地ではジプニーに乗ったり、留学中に食べられなくていつか食べたい! と思っていたというファストフード・ジョリビーを食べたり、お酒を飲んだり……、女性だけのチームだからこその「女子旅感」も感じていただける1冊に。
PHOTO:YURI HANAMORI,INTERVIEWER:SYUHEI KANEKO
