芝居を重ねるごとに要人くんとの距離感が自然になっていった
――航は高校時代から写真が趣味で、現在は写真館に勤めています。撮影に向けてカメラの扱いは研究されましたか。
雨宮 カメラは持っていなかったんですけど、ずっと興味はあって、本読みの段階から劇中で使うカメラを触らせてもらいました。プロの方が無意識にやる動作やしぐさ、扱い慣れている人の行動を教えていただいたり、実際の撮影方法を見せてもらったり。航はカメラを仕事にしているので、レンズの付け替えなども含めてしっかり学んで、なるべく体にカメラが馴染んだ芝居を心掛けました。

――航として撮る側を経験したことで、撮られる側としての視点も変わりましたか。
雨宮 確かに別の現場やビジュアル撮影がある時も、「どうやって撮っているんだろう」とカメラマンさんを観察するようになりました。カメラマンさんも十人十色で撮り方もそれぞれ違いますし、撮る側の視点を研究して「どうしたら撮られている人はポーズしやすいんだろう」と考えるようにもなりましたね。視点が変わると新たな発見があります。
――映像の美しさもドラマの大きな魅力ですが、撮影で印象に残っていることは?
雨宮 スタッフの皆さんが毎シーン丁寧に撮影してくださって。照明の当たり方一つとっても、普通に見たら分からないレベルの反射具合や物の角度、つながりなど、細部までこだわっていただきました。この作品に対する皆さんの熱量が高くて、映像面はすべてお任せして、僕らは伸び伸びと演じることができました。
――湘南が舞台で海のシーンも多いですが、撮影時期はいつ頃でしたか。
雨宮 去年の秋冬くらいです。めちゃくちゃ寒かったんですけど、高校時代は夏設定だったので制服にTシャツという薄着で撮影していました。ただ天気には恵まれて、海に反射する太陽がキラキラしていてきれいでした。朝から日が落ちるまでというリミットの中での撮影でしたが、ロケーションに助けられて気持ちもリセットできましたし、映像も素敵に仕上がっています。

――海のシーンで特に印象的だった場所はありますか。
雨宮 茅ヶ崎で撮影したんですが、初めて行く場所が多くて新鮮でした。実際にドラマでどこまで使われているか分からないんですが、海から見える富士山の素晴らしい景色や自然の美しさを感じながら撮影ができました。
――吉澤さんと共演してみていかがでしたか。
雨宮 げんじぶ(原因は自分にある。)さんのことはよく知っているんですが、要人くんとはこのドラマが初共演で。第一印象は、めちゃくちゃ顔が小さくてきれいな顔立ちで、スタイルも良くて圧倒されました。ただ本読みの段階から一緒にいて違和感がなくて、昔から友達だったような近しさを感じたんですよね。掛け合いのテンポ感もやりやすかったですし、自分と近しい空気感を持っている人ってなかなかいないので、相性の良い人に出会えました。
――最初からコミュニケーションも取りやすかった?
雨宮 航と湊が10年来の仲なので、最初から関係性を近づけないとねという話はしていました。ただお互い、無理に仲良くなろうとするとちぐはぐしちゃうのは直感的に分かっていて、自然と距離が近くなっていきました。芝居を重ねるごとに距離感が自然になっていったので、良い組み合わせだったなと思います。
