芸能生活20周年イヤーに撮影「ふれたい」と想像してもらえるような身体づくりを
――最新写真集『Beste』は「これが最後」との思いで、取り組んだそうですね。
前田 お話しをいただいたのは2024年の冬だったと思います。でも正直、すごく迷いました。30代になって写真集を出しても「どこに需要があるんだろう」と、思ったんです。撮影に向けてすぐコンディションが整うとも思わなかったし、20代の当時にあった奔放さもなくなったので後ろ向きでもありました。
でも、気が変わったんです。お話しをいただいたのが俳優としてのアウトプットに満足して、何かをインプットしなければいけないと思っていた時期で、写真集を介して「自分と向き合う」のもいいかなって。また、撮影した2025年は芸能生活20周年に達する節目もあったので「これが最後」と決めて、撮影中は人生に一度の「ウエディングドレスを着る花嫁」のような気持ちで臨んでいました。

――作品では「大人の恋」をテーマに、過去最大露出にも挑戦。撮影に向けては、どのような準備を?
前田 お話しをいただいた2024年の冬から身体づくりは意識して、追い込んだのは撮影の1ヶ月前です。ピラティスに週3回は通って、夏休み中だった子どもにも付き添ってもらいました。細すぎずプリッとした女性らしさは残して、引き締まった身体にするのが大変だったんです。
でも頑張って、読者の方に「ふれたい」と想像していただける身体をめざしました。トレーニングでは背中とお尻を重点的に引き締めたし、厳しめな食事制限も自分に課して。5日間の撮影中が一番しんどかったんですけど、最終日に思いっきり現地のご馳走を食べられて幸せでした。帰国後も、自宅に帰ってからはフードファイターのように48時間ぐらい何かしらをバクバク食べて、子どもとお寿司パーティーもしました(笑)。

――ほのぼのします(笑)。ロケ地は、オーストリアのウィーンでした。
前田 テーマが「大人の恋」だったので、ピッタリな場所だと思ったんです。なかなか行かない穴場のイメージもあったし、大正解でした。次は、好きな人と一緒に行ってみたいです。中心部から車で30分ほどにあるワイナリーでは、ぶどうジュースを飲んでいるカットも、たくさん撮りました。現地の空気感が心地よくて、どこを切り取っても街並みがキレイだったんです。
撮影中、通りがかりにピースしてくれたり、現地のみなさんも温かい方ばかりでした。街中に芸術が溢れていて(画家の)グスタフ・クリムトの作品も見たし、道ばたでおじさんがバイオリンを生演奏していたのも素敵で、心に焼き付く「大人の街」ですし、一生に一度は行ってほしいおすすめの国です。
