ポジティブさもにじむ“前田敦子流”未来に向かって突っ走るための生き方
――芸能生活は21年目に。改めてみると、壮大な数字ですね。
前田 14歳ですし、スタートが早かったからこその数字ですよね。でも、社会人としては10年目ぐらいの感覚なんです。芸能界に入った当初、同じ考えで仕事をこなせたかといえばそうではないし、右も左も分からなかったので。負けず嫌いだし、頑張りたいという気持ちはずっとそのままに、24歳の頃にようやくしっかり仕事と向き合えるようになったと思います。
――現在まで、本業の俳優に対する意識にも変化はあったんでしょうか?
前田 ずっと変わらないかな。俳優の仕事が、シンプルに好きなんです。オタク気質なのでハマったらなんでも突き詰めたくなるタイプですし、ひとつの作品を完成させるためにプロ同士が力を合わせる現場の空気感が好きですね。
――俳優としての芸能生活を振り返って、ターニングポイントもあったんでしょうか?
前田 あったとは思うんですけど、すぐには出てこないかもしれません。過去を振り返るのが苦手なタイプで、むしろ、先を見ているタイプなんです。仕事でもプライベートでも、過ぎたできごとはなんでも忘れてしまって(笑)。大変だった思い出や辛いできごとが蓄積されていくと身軽ではなくなってしまいますし、常に刺激を求めている生き方なので、未来に向かっている方が自分には合っているのかなと思います。
――ポジティブといいますか、憧れる生き方ですね。
前田 そうかもしれません。視野を狭くしないようにと、常に思っているんです。20年間の芸能生活でみつけた、楽に生きるための方法です。理想だけを追い求めてしまうと、叶わなかったときに苦しくなってしまうので。遠回りしてもいいと言い聞かせながら、決まった型に自分をはめず、他人の評価にも身をゆだねて仕事へ取り組むのが、自分には合っていたみたいです。
――そのマインドに、背中を押される方もいると思います。自分なりの生き方をみつけて、俳優のかたわらでは子を持つ親でもあって、その上での将来も見据えていますか?
前田 ゴールは決めず、その時々で柔軟に突っ走っていきたいです。道を狭めたくないし、与えられたチャンスをすべて拾っていければ。根が、欲ばりなんです。子どもと過ごす時間も楽しいし、成長を見られるのはうれしい。でも、キャリアもあきらめたくないと思っています。
――自分を貫きながらの人生な印象で、日々も充実しているのかと思いました。
前田 そうですね。自分で決めていますから。ネガティブな考え方にもとらわれてないし、逃げも隠れもせずにそのままで、自信をもって生きられていると思います。
Information
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AKB48の“絶対的センター”と称され、時代を象徴する国民的アイドルとして人気を博し、現在は俳優として新たな道を歩んでいる前田敦子。芸能活動20周年を迎える彼女が「これが最後」と語るメモリアル写真集に。撮影の地に選んだのは、中欧オーストリアのウィーン。歴史と芸術、音楽が息づく街を巡り、全編丁寧に撮り下ろしました。30代の女性の“大人の恋”をテーマに、愛する人との夢のような時間と現実を揺れ動く切ない表情を、ウィーンの光の中に映し出す。
