メンバーも共感する「名残り桜」の歌詞の魅力

――ここからは、1人ずつ「名残り桜」の推しポイントを教えてください。

伊藤 私は「若さとは過ぎて行く季節に気づかぬこと」という歌詞が個人的に大好きです。もともと秋元(康)先生の「何々とは何だ」と言い換えるような歌詞が大好きだったので、自分のセンター曲にその表現が入っていたことがとても嬉しかったです。最近、高校時代の青さみたいなものは、あの時にしか経験できないものだったんだなと感じるようになったので、特に共感しました。

川村 私は「青春はあっという間に散る」という歌詞がとても好きなんですけど、私も自分の学生時代を思い出して、楽しかった時間は一瞬だったな、あっという間だったなと改めて思いました。昨年の日本武道館のコンサートタイトルも『あの頃、青春でした。これから、青春です』だったので、AKB48にもずっと当てはまる言葉だなと思いますし、青春という言葉が入ったこの曲が2026年最初のシングルだということにもとても意味があるなと感じています。

花田 私は「未来を上書きしよう」という歌詞が大好きです。AKB48の20 年という歴史はとても長いと思いますし、私達にとっても世間の皆さんにとっても全盛期と言われていた頃がとても記憶に残っていると思います。でも、今のメンバーの力でそれを上書きして、私達が全盛期だと言われるようにならなきゃいけないなと思っているので、この歌詞が特に心に響きました。

――先ほど、佐藤さんからはAKB48らしいピアノイントロの曲調が好きだというお話がありましたが、皆さん、歌詞を推しポイントとして挙げてくれたので、佐藤さんも是非お気に入りの歌詞を教えてください。

佐藤 この曲はひとつのドラマのように恋模様が描かれているんですけど、秋元先生が昔のAKB48と今の私達を融合させたような曲にしてくださったのかなと感じています。私は特に「大人になった今では 美化しているんだ あの頃」という歌詞がお気に入りで、きっと先輩方も私達のようにもがいて悔しい思いもたくさんしてきたと思うんですけど、私達が思い出すAKB48はとても華やかでずっと輝き続けているので、今までの20年と私達のこれからを繋ぎとめてくれるような1曲だなと思っています。

――そして、カップリングがまた新たなAKB48の魅力や可能性を感じさせる曲ばかりです。それぞれ参加している曲について聞かせてください。まずは花田さんが参加している「向かい風」について。

花田 この曲は向井地美音さんの卒業曲です。美音さんがメンバーを選んでくださったので、それがとても嬉しくて、恥じないように曲に参加したいなと思いました。歌詞は美音さん本人にぴったりな感じなんですけど、私達にとっても心に染みる言葉が最初から最後まで詰まっていて…。特に好きな歌詞は「どこへ行くのか 自分だって決めていない 一緒にいたいよ」という部分です。私にとって美音さんは大好きでずっと憧れていた先輩で、いつも頼りにして相談に乗っていただいていました。まだまだ一緒にいたいという気持ちが強くて泣きながらレコーディングしたので、思い入れもとても強い1曲です。私達にとってもファンの皆さんにとっても美音さんとの思い出に浸りながら聴ける曲だと思うので、この活動期間は美音さんに大好きですという気持ちをたくさん伝えたいですし、美音さんが卒業された後も大切にしていきたいです。

――続いて、川村さんがセンターを務める19期生楽曲「単!サイ!ボーグ」。こちらもまた新たなAKB48といった感じの楽曲ですが、いかがでしょうか?

川村 期別の楽曲に憧れていましたし、同期のみんなともそういう話をしていたので、19期生として楽曲をいただけたことが本当に嬉しかったです。普段の私達19期生はふわふわしていて可愛いらしいというイメージを持たれることが多いのかなと思うんですけど、そんなイメージとは一変して、かなりノリノリでイケイケな楽曲になっています。昇格させていただいたこのタイミングで、この歌詞というところにも意味があるなと思っていて、昇格した勢いのままで突き進んでいけるような曲になっているなと思っています。今まで見せたことがないような私達をお見せできるんじゃないかなと思っているので、皆さんの反応や反響がとても楽しみです。

――では、佐藤さんが参加されている「セシル」についても教えてください。

佐藤 セシルというのは女性の名前で、女の子が女の子に憧れているような、そんな曲だなと思っています。最近、女性ファンの方が増えて、髪型やお洋服を真似してくれてとても嬉しいなと思ったんですけど、私もAKB48に憧れてポニーテールとシュシュを真似してみたり、カチューシャをつけてみたり、ギンガムチェックのお洋服着たりしてきたので、色々な解釈ができるとは思いますけど、私にとってのセシルはAKB48なのかなと思っています。この曲は秋元先生とAI秋元康との対決で生まれた楽曲で、しかも敗れたんですけど、リアル秋元先生の魅力が詰まっていて、サビのリフレインもAKB48らしくて本当に大好きな楽曲です。