地方ロケで遭遇した身の毛もよだつ恐怖体験

――永江監督の印象はいかがでしたか。

南 見た目はちょっと怖いんですけど、にこやかにたくさん話してくださる方で、本当にホラー映画が好きなんだなという“愛”を常に感じていました。だからこそプレッシャーもあったんですが、永江監督がずっと実写化したいと思っていた作品ということで、熱量と気合い、本気が見えて、私も頑張りたいなと思いましたし、ホラーの演出については監督にすべてを信じてお任せしようと思っていたので、飛び込んで撮影しました。

――南さん自身、怖い経験をしたことはありますか。

南 あまり霊感はないほうなんですが、たまに感じることがあって……。地方ロケで泊まった時の出来事なんですが、廊下が一直線に長い旅館で、部屋も一人部屋とは思えないほど広くて、不気味な雰囲気を感じたんです。初日は何事もなく寝たんですが、翌日の朝4時くらいに、スマホの音とバイブで起きたんです。いくらなんでも早すぎるなと思って、アラームの設定を見たら6時で、私のスマホではなかったんですよね。すごく近くから音が聞こえたので、壁が薄くて、隣の部屋で鳴っていたのかなとも思ったんですが、音の鳴るほうを向いたら、ベッドの側にある机で何かが光っていたんです。よく見たら、昨日部屋に入った時にはなかったはずのスマホが置いてあって、ずっと着信音が鳴っていて。寝ている間に誰かが入ってきたのか、それとも心霊的なものなのか。どちらにしても怖くて、すぐに部屋を出てヘアメイクさんの部屋に行きました。

他のスタッフさんやキャストの方も起きて、私の部屋に来てくれて、鳴っている電話に出ようとしたら切れたんです。その後、メッセージがバーッと届いて、それが全部記号なんです。めちゃくちゃ怖いじゃないですか!「この部屋には泊まれないですし、撮影もできないです……(泣)」と言ってたら、部屋は変えてくださって。結局、旅館の方に聞いてもそのスマホの持ち主は分からず、真相は分からないまま。その後は、異常なことは何も起きなかったんですが、過去一で怖い体験です。

――ガチの恐怖体験じゃないですか!先ほどホラー映画は苦手と仰っていましたが、完成した『夜勤事件』は普通に観ることはできたんですか。

南 初号試写で観たんですが、薄目でスクリーンを観ました(笑)。自分が出演していても、音響効果もあって、しっかりと怖かったです。ただ自分の演技に集中して観ていたので、怖くて観られないということはなかったです。「ここはもうちょっとこうするべきだったかな」とか反省点もあったんですが、永江監督が現場よりも一層怖い作品にしてくださいました。自信を持って皆さんに観ていただけるかなと感じました。

――映画の見どころを教えてください。

南 ゲームの実写化ということで原作ファンの方も注目してくださるでしょうし、永江監督の最新作ということでホラー映画が好きな方も注目してくださっていると思うんですけど、私みたいにホラー映画が苦手な方でも楽しんでいただけるようなテンポ感、スピード感があって、観やすいんじゃないかなと思っています。しっかり怖いんですけど、ちょっとでも興味がある方は観ていただきたいです。