悔しさをバネに、もっとお芝居をやってみたいと思った

――キャリアについてお伺いします。芸能の世界に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

南 この道を目指そうという強い思いを最初から持っていたのではなくて、スカウトをきっかけに始めたんです。ただ憧れが全くなかったわけではなく、そういう機会をもらえるならやってみたいなと。楽しそうだなと思って始めました。

――小さい頃から人前に出ることは得意だったんですか。

南 小学生の頃は、やれるものは全部立候補して、なんでも私がやりたいというタイプでした。でも中学生になって、思春期がやってきてからは、人前で話すのが恥ずかしくなってしまって。お仕事を始めたこともあり、やっていると注目されちゃうんじゃないかって変に考えてしまい、あまり人前に立つのが好きじゃないなと思っちゃいました。

――友達にお仕事のことは話していなかったんですか?

南 自分からは話さなかったです。でも、友達がいい子ばかりで。「これ見たよ」「あれ可愛かった」と友達のほうから感想を伝えてくれるのはうれしかったです。

――初めての演技はいかがでしたか。

南 ずっとお芝居のレッスンを受けていたんですけど、先生は厳しいし、あまり楽しさは分からなかったです。

――最初の演技のお仕事は何だったんですか。

南 Mr.Childrenさんのミュージックビデオに出演しました。映画のようなストーリーのある作品で地方ロケでした。3回くらいオーディションがあったのですが、すごく楽しくて、撮影現場も温かい雰囲気でした。初めての演技だったので、みんなに見られながらお芝居するのは恥ずかしかったし、緊張もあったんですけど、みなさんが優しく接してくださって。もちろん上手くできない悔しさもあったんですが、その悔しさをバネに、もっとお芝居をやってみたいと思いました。

――お芝居への情熱は年々変化していますか。

南 どんどん大きくなっています。今までは、良いタイミングや出会いで、良い作品に出られたらいいなという気持ちだったんですけど、今は続けたいなという気持ちが強くて。楽しさと悔しさ、その二つが原動力だなと思います。

――オフの日はどう過ごされていますか。

南 とにかく寝る(笑)。でも、運動したり、映画を観に行ったりと活動的なほうだと思います。朝6時くらいからジョギングをするのにハマっているんですが、冬の朝は気持ちいいんですよね。一日の始まりが爽快だと、いらないことを考えなくなる気がします。

――どれくらい走るんですか。

南 5キロぐらい、1時間以内には帰ってきます。ヘトヘトになるまでやると続かなさそうなので、無理をしない程度です。頭の中をすっきりさせるためでもありますけど、現場に入っている時は体調を崩したくないので、体調管理と、体型管理ですね。ピラティスも2年くらいやっていて、すごく姿勢が良くなったんです。お仕事で褒めていただくことが増えて、効果を感じています。

――最近印象に残った映画は?

南 少し前なんですが『リンダ リンダ リンダ』のリバイバル上映が印象に残っていて。その時に初めて観たんですが、撮り方が斬新で面白かったです。メインの4人の皆さんが自然体なのに、ちゃんと役として存在しているというか、キャラクターとしてかわいらしくて。こういう音楽がテーマの作品に出てみたいなと思いました。

――今後の抱負を教えてください。

南 昨年は、いろんな作品が公開されたり、ドラマもあったり、新しいことに果敢に飛び込むことができた一年で、出会いの数も多かったんです。だから今後もお仕事に対しての姿勢は変えずに、もうちょっと自分の中で考えて、しっかりとインプットとアウトプットをして、周りに流されないような自分の土台をちゃんと作っていきたいです。

Information

『夜勤事件』
2026年2月20日(金)より全国ロードショー

原作:「夜勤事件」Chilla’s Art
主演:南琴奈
監督:永江二朗
制作・配給:キャンター
製作:「夜勤事件」製作委員会(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン / キャンター)
©︎2025「夜勤事件」製作委員会

舞台は、寂れた住宅街の片隅に佇む一軒のコンビニ。女子大生・田鶴結貴乃(南琴奈)は、古びたアパートで一人暮らしをしながら、高時給に惹かれ夜勤のアルバイトを始める。日付が変わる頃、眠りについた街を抜け、橋を渡って向かう先は、蛍光灯の光だけが頼りの深夜の職場。店長の指示のもと、品出しや廃棄処理、奇妙な客の対応に追われながらも、静かな夜はいつも通り過ぎていくはずだった。だが、ある夜を境に、店内では説明のつかない“違和感”が現れはじめる。差出人不明の自分宛の謎の配送物、不気味な言葉を残す老婆、誰もいないはずの通路の監視カメラに映る“何か”―深夜のコンビニが静かに、しかし確実に“何か”に侵食されていく中、結貴乃が目にした“怪異”の正体とは——。

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南琴奈

2006年6月20日生まれ。埼玉県出身。2020年にMr.Children「Documentary Film」のMVで注目を集め、Official髭男dism、Vaundy、クリープハイプなど数々のアーティストのMVに出演。2023年NETFLIX「舞妓さんちのまかないさん」で連ドラデビューし、映画『アイスクリームフィーバー』(23)、映画『花まんま』(25)、ドラマ「アリスさんちの囲炉裏端」(25/BS-TBS)、映画『ミーツ・ザ・ワールド』(25)などに出演。2025年7月から放送されたドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(関西テレビ・フジテレビ系)で生徒会副会長・斎藤瑞穂役を演じ、注目を集めた。2026年は映画『終点のあの子』、映画『90メートル』が3月27日に公開。

PHOTOGRAPHER:TOSHIMASA TAKEDA,INTERVIEWER:TAKAHIRO IGUCHI,HAIR&MAKE:KOTOMI GOSHIMA,STYLIST:HAO
<衣装協力>
ビスチェ¥48,400、スカート¥69,300/VIVIANO(✉︎info@vivianostudio.com)、ジャケット¥30,800、カットソー¥11,000/BOCBOK(PR01.TOKYO ☎︎03-5774-1408)、アーマーリング¥44,000/POOLDE(WEB:https://poolde.jp/)シューズ¥39,270/UDIRE(HANA KOREA ✉︎support@hana-korea.com) その他スタイリスト私物