過度に緊張してもベストなパフォーマンスができるように整えていきたい

――『TRIANGLE』は前島さん演じる新人ライターの山口弓が、上川にリモート取材を行うことで物語が展開していきます。内藤さん自身、このようにインタビューを受けることで気づきを得られることはありますか。

内藤 あります。普段、自分では考えていないことが掘り起こされるというか、ついつい乗せられて言わなくてもいいことまで言っちゃうということもあります。それは日常生活でも多いんですが(笑)。あとインタビューを演出家や共演者と一緒に受けさせていただくことで、この人は僕にこういう印象を持っていたんだとか、初めて知ることも多いんです。特に初共演で稽古前の取材は、仲良くなれるタイミングでもあるので、楽しい時間だし有意義です。自分の過去について話すのも懐かしいし、それを自分の目線で言語化することもあまりないので、改めて自分を知る機会を与えてもらっているなと思います。

――舞台は稽古に入る前に取材を受けることが多いですよね。

内藤 そうなんです。そこで演出家の考えを知って、「こう演じてみようかな」というヒントにもなります。雑談で出たアイデアが、実際に本番でも採用されることもありますしね。それにインタビューはライターさんがお話を聞いてくださるので、いつもとは違うスイッチが入って、そこで出てきたアイデアは自分でも新鮮です。

――伊藤さんとは役者として共演経験があるんですよね。

内藤 はい。昨年の夏にも共演させていただいたんですが、今回初めて伊藤さんの演出を受けます。普段から細かいところまで配慮してくださる方なので、役者に優しい環境を整えてくださるんです。今回は作品的に重たいしストレートプレイなので、稽古中も息が詰まるんですけど、和気あいあいと、伸び伸びとやらせてくださるので、安心して役に飛び込めます。

――共演者のお2人についてもお聞かせください。

内藤 お2人とも本格的な共演は初めてなんですが、陣くんは子役の頃からグランドミュージカルに出ていて、先日は2.5次元の舞台で一緒になりました。体も動くし、歌も歌えるし、立ち姿も綺麗で絵に描いたような美少年。でも中身は弟のように可愛らしいところがあります。前島さんは真摯にお芝居に取り組む姿が印象的ですが、僕はストレートプレイで女性とがっつりセリフを交わすのは初めてなんです。そういう意味でも、2人とコミュニケーションを密に取りながら、本番に臨みたいです。稽古で繋いできたことが舞台上に乗ると思うので、稽古中から集中力を高めて、過度に緊張してもベストなパフォーマンスができるように整えていきたいです。