研究生時代に開催した「レッツゴー研究生!」で多くのことを学んだ

――どうして自分もアイドルになろうと思ったのでしょうか。

安田 AKB48が初めて東京ドームのステージに立つコンサートの初日を、お母さんと観に行ったんです。その時に、「こうやって人を笑顔にするお仕事をしてみたい」と思ったのをきっかけに、オーディションを受け始めて。中3の時に、「もう最後かな」と思って第16期生オーディションを受けて、合格させていただきました。

――ちょうど高校進学について考える時期だったんですね。

安田 オーディションが夏ぐらいだったので、高校受験のために塾も通ってました。でもオーデイションを受けたいっていう気持ちが強かったですし、親も応援してくれていたので受けようと。それでダメだったらアイドルを諦めて、高校生活を頑張ろうという気持でした。

――合格して研究生になって、レッスンはいかがでしたか?

安田 合宿とかもあったんですけど、振りや曲を覚える量がものすごく多くて、本当にきつかったですし、最初は覚えるのも大変でした。でも実際にステージに立つとパフォーマンスするのが楽しくて、その瞬間のためにレッスンも頑張れるんですよね。

――それまでやっていたダンスとはジャンルも違いますが戸惑いはなかったですか?

安田 ありました。しかも私はダンス経験者なのに、振り覚えが悪かったんです。でもファンだった頃からテレビを観て振りを覚えて、真似して踊っていた曲ばかりだったので、「こういう振りだったんだ」と改めて知ることができました。

――歌はどうでしたか?

安田 歌も好きだったんですけど、上手じゃないので自信はなかったです。だからダンスのほうが自分を出せるかなというのはありました。

――同期である16期生メンバーとの関係性はいかがでしたか。

安田 同期はみんなAKB48が好きで入っている子たちばかりで、同じ夢を持ってオーディションを受けているので、すぐに仲良くなれました。

――人前でしゃべることの苦手意識がなくなったのはいつ頃ですか?

安田 今も得意な訳ではないですけど、何回もステージを重ねるごとに、こうしたほうがいいんじゃないかってアドバイスをいただいたり、先輩方のステージを見学した時に学んだりして、それを次のステージで生かしていくうちに、徐々に慣れていきました。

――研究生時代、特に印象に残っていることは何でしょうか。

安田 村山彩希さんがプロデュースで、「レッツゴー研究生!」という16期研究生だけの劇場公演があったんです。私たちにとって特別な公演で、出張公演にも行かせていただいたりして本当に学ぶことが多くて。私自身、センターをやらせていただいた曲もあって、その曲のファンの方から温かい言葉をかけていただいたのも印象深いです。