最新シングル「Foxy Gape」のカップリング曲「夏の二等辺大三角形を初披露
2限目の“お絵描きワードウルフ”は、共通のお題を提示された市民の中に、唯一異なるお題を持って紛れ込んだ人狼を当てるという、いわゆる人狼ゲームの推理を雑談ではなくお絵描きで行うもの。お題そのものを描いてはいけないが、同じお題であれば通じ合える程度の絶妙なラインで描き、上手く相手をだましていくのがキモだ。まず1回戦では“ライブ”という村人のお題に、“パーティ”で乗り込んだ人狼・武藤が見事勝利して高笑い。村人側の敗因は、桜木が描いた(東京)ドームがケーキやピアノのフタに見えてしまったことで、武藤は「勝ったら嬉しいね! 人狼楽しいよ!」と胸を張る。2回戦では観測者も推理に参加。天の川、短冊、織姫に彦星と七夕らしい絵が並び、人狼ではないか?と指名された小泉が見せたお題は“七月七日”で、短冊に“健康”と書いた吉澤が人狼だと明かされると、見事なポーカーフェイスっぷりに場内は騒然となる。ちなみに人狼のお題は“願いごと”だったそうで、大倉は「要人の願いごとって健康なんだ……」と繰り返していた。吉澤にしてやられた面々は「悔しい!」とやる気満々で3回戦に臨み、2回続けて人狼役を引き当てた吉澤を今度は正しく推理するが、村人側のお題が“犬と猫とミルクにシュガー”であったことを見抜いて、またしても吉澤の逆転勝利に。「俺の大勝利じゃない?」と言う吉澤に拍手喝采が沸き、「探偵事務所に入ったほうがいい!」と勧められて鼻高々だった。ちなみにリハーサルでは、画伯・長野が一人勝ちだったとのこと。画力ではなく駆け引きが重要となるゲームは、メンバーのさまざまな能力をあぶり出してくれて楽しい。
チャイムのあとは移動教室となり、レギュラー出演している『仮面ライダー ギーツ』の撮影のため、活動制限中で本日は欠席の杢代和人が新グッズを紹介する“げんじぶショッピング”のVTRが上映。そして場面は、年に一度のライブ中だった“北斗七星”サイドへと移る。自分だけが目立とうとして、それぞれ勝手なパフォーマンスをする彼らに悲しんだ天の川は、武藤いわく“神の涙=雨”を降らせてライブを中断に。しかし、反省した7人が団結して、客席の観測者たちにペンライトで晴れた天の川を再現してもらうと、見事に雨はやんで頭上には美しい星空が広がった。それを見て、げんじぶ学園サイドの彼らも「北斗七星よりも強い絆を、ここにいるみんなに見せたい。7つの力を合わせて、さらに輝きを増していこう!」と、ライブパートに突入していく。
まずは最新シングル「Foxy Gape」のカップリング曲「夏の二等辺大三角形」のイントロが鳴ると、初めてのライブ披露に客席からは大歓声が。仲良し3人組の中にカップルが生まれ、取り残されてしまった側の想いを、レンジの広いエモーショナルな歌声と情感のにじむ動きで切なく表していく。3人を夏の大三角になぞらえ、自分以外の2人を織姫と彦星に見立てたり、天の川というワードが登場する歌詞も、七夕の日のお披露目にはピッタリだ。対照的に、最新アルバムのリード曲「無限シニシズム」では“ザ・げんじぶ”な世界観が爆発。ローの響くバンドサウンドと哲学的で言葉遊び豊かな言い回し、シニカルな表情が、思春期ならではの鬱屈とシンクロして、大きな共感を引き出していく。大倉と吉澤が切り裂くようなラップを畳みかけるクライマックスも迫力満点で、場内には感嘆の溜息が満ちた。そして「この曲で盛り上がっていきましょう! 俺たちの懐かしの曲です!」と最後に投下されたのは、2019年7月7日のデビュー発表以前、前身グループのBATTLE STEET時代に発表した「Burn Burn Bomb」。ビートの利いたエレクトロなダンスチューンで、キビキビとパフォーマンスする様は、現在の彼らのパブリックイメージからは遠く、それだけにレアなもの。結成記念日という特別な日に、約4年ぶりにファンクラブ会員の前でだけ見せるというスペシャルな心遣いに、観測者たちも文字通りの狂喜乱舞で踊り狂う。げんじぶのダンスリーダー・長野と、クラシックの基礎を持つ吉澤のソロダンスに、しっかりと進化が見えるのも嬉しい。