イベント終盤に不意に流れた涙

そして、デビュー&改名発表をした2019年7月7日からの4年を振り返り、メンバーがそれぞれに想いを伝えていった。2019年8月の『EBiDAN THE LIVE』ぶりに披露した「Burn Burn Bomb」のパフォーマンス中、そこからの日々を思い返して感慨深くなっていたという大倉は、「これからもどんどん大きくなっていきますし、来年は(本日欠席で)留年の杢代を含めた7人で素敵なイベントをやっていきたい」と表明。小泉も「皆さんは留年しないでくださいよ! 僕たちの特別な日、皆勤賞を狙っていきましょう」と観測者に発破をかける。最年少の桜木は「4年間振り返ると観測者に支えられたところが多かったんで、次の4年は逆に恩返しできるように頑張りたい」と頼もしさを見せ、デビュー発表の日を昨日の事のように感じているという長野は「みんなが応援してくれることが僕たちの活動の大きな原因なので、これからも“行きたいな”と思えるライブを見せていきたい」と真摯に告げた。また、最年長の武藤は「メンバーもどんどん成長し、進化して変化したけれど、変わらないのは僕たちの仲の良さ。あとは観測者の皆さんの温かい笑顔と……」と上を向き、「いつも支えられてます。愛してるぜ! 観測者!」と涙をこらえ、長野に「デビュー発表日と同じ状態になってる」と突っ込まれることに。5月末にリーダーに就任した吉澤も「俺は泣きませんよ」と壮大な振りをしながら、「7月7日という世の中的に特別な日が、僕らにとっても特別な日なのが嬉しい。願いごとをする日ではあるけど、その前に何よりも感謝したい1日で……」と続けたところで、「ヤバい、俺も涙が出てきそう! こんな素敵なグループの一員でいられることが本当に幸せです!」と目を潤ませた。結果「今年は泣かないようにしてた」という桜木までが涙を見せたが、吉澤は「皆さんと素敵な1日を過ごせて、泣くほど嬉しいメンバーでございます!」と巧みにフォロー。武藤は「違うんだよ! まだ夏ツアーもあるから!」と弁解していたが、そんな状況で不意に流れた涙だからこそ美しく、本物だと言えるだろう。

今日の記念に学級写真の撮影を「杢代!」「和人!」のコールレスポンスで行い、2時間に及ぶイベントは幕を閉じたが、武藤の言う通り夏ツアー『LIVE TOUR 2023 -G=ø-』で、彼らは7月19日から3日間、再びLINE CUBE SHIBUYAに帰ってくる。長野が「目と目を合わせてライブしたい」と告げた4都市6公演に及ぶツアーの合間には、各種イベント出演もこなしつつ、11月5日には初のアリーナ公演『因果律の逆転』をぴあアリーナMMにて開催。4年目を迎えたげんじぶの勢いは、まだまだ止まるところを知らない。

【setlist】
M1.夏の二等辺大三角形
M2.無限シニシズム
M3 Burn Burn Bomb (BATTLE STREET)

原因は自分にある。

スターダストプロモーション所属の7人組ボーカルダンスグループ。「ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。」という意味を持つ“原因”という言葉を肯定的に捉え、 この名前の響きのように、インパクトを与え続ける前衛的なユニットとして躍進し、新時代のエンターテインメントを生み出す。7月19日から3日間、LINE CUBE SHIBUYA、11月5日には初のアリーナ公演『因果律の逆転』をぴあアリーナMMを控える。

TEXT:清水素子,PHOTOGRAPHER:米山三郎