放送が始まるまで主役を演じている実感が湧かなかった
――「王様戦隊キングオージャー」についてからお聞きしたいのですが、オーディションはどんな気持ちで臨みましたか。
酒井大成(以下、酒井) もちろん「絶対に合格するぞ!」という強い気持ちで臨んだんですが、僕は俳優歴が1年程度とキャリアも浅いですし、みなさんのお芝居が上手だったので、半ば諦めていました。だからギラ役に決まったときは驚きました。
――ドラマ初主演ですが、すぐに実感が湧きましたか。
酒井 決まったときは現実離れしていて信じられなかったですし、撮影が始まった後も「本当に自分が地上波のドラマに出ているの?」という感覚だったんです。でも放送が始まって、地元の友人や同業者の方から「見てるよ」と言われたり、SNSの反響を見たりして、やっと実感が湧きました。
――それまでアクション経験はあったんですか。
酒井 ワークショップなどで経験はあったんですけど、いざ撮影となると、どういう画角で決めないといけないとか、考えることもたくさんあるので、アクションは今も不安でいっぱいです(笑)。
――もともと運動は得意なんですよね。
酒井 学生時代は12年間、サッカーをしていたので、体を動かすのは得意かもしれないですが、アクションは体の使い方が別物で、とても苦労しています。自分の思い描いているイメージに体が追いついていないので日々勉強です。
――ギラを演じる上で、どんなことを意識していますか。
酒井 ギラは他の王様に比べて、感情を真っ直ぐに伝えるキャラクターです。楽しいときは楽しそうな顔を誰よりもするし、悲しいときは悲しい、怒るときは怒るという感じで喜怒哀楽がはっきりしています。僕自身は喜怒哀楽を隠してしまう方なので、なるべく心を開放して、自分の気持ちを正直に表現するという役作りを意識しています。
――酒井さん自身とギラで共通する部分はありますか。
酒井 ちょっと抜けている部分はギラと似ているなと思います(笑)。
――撮影が始まって半年以上経ちますけど、結束力も高まっているのではないでしょうか。
酒井 それが序盤から仲が良かったんです。それはキングオージャーに限らず、キャスト全員が仲良しです。テレビシリーズと映画の撮影を通じて、一層ギュッと結束しているなと感じます。