中村獅童さんとの共演は感慨深かった

――映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』は、テレビシリーズとは撮影に臨む気持ちも違いましたか。

酒井 そうですね。テレビシリーズと映画の撮影時期は、分けられていたので集中できましたし、やってやるぞ!という気持ちは、いつも以上に強かったです。中村獅童さん、佐倉綾音さん、雛形あきこさんと、映画オリジナルキャストの方たちが豪華なので、より気持ちも引き締まりました。

――中村獅童さん、佐倉綾音さんは共演シーンもありますが、それぞれの印象をお聞かせください。

酒井 実は獅童さんとは一方的にお会いしたことがあったんです。事務所に入る前にフリーでエキストラのお仕事をしていたんですけど、2年ほど前にとある作品にエキストラで参加させていただきました。そのときに獅童さんをお見かけする機会があったので、「まさか2年後にご一緒できるとは!」と感慨深いものがありました。実際に現場でお会いすると、オーラがあったので緊張感もありましたが、とても気さくな方で、お芝居を通して呼吸の大切さなどを教えていただいて勉強になりました。

――2年前お会いしたことは、獅童さんに伝えたんですか?

酒井 はい。お伝えしたら、とても驚かれていました。

――佐倉さんはいかがでしたか。

酒井 初対面なのに、とても話しやすい方でした。ご一緒したのは4日間だったんですが、どんどん距離が縮まっていく感覚がありました。撮影中に忘れられないのが、佐倉さんのファーストカットです。「ハーカバーカへようこそ」と言うシーンなんですけど、声が素敵すぎて、現場にいたスタッフ・キャスト全員が「おー!」と声を上げていました。

――映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』の注目ポイントを教えてください。

酒井 今お話しした豪華なキャストの方たちが、どのようにキングオージャーたちと関わっていくのかが大きな見どころです。さらに本編とは違う新しいアセットにも注目してほしいです。シーンで言うとクライマックスの戴冠式は、約300人のエキストラの方に参加していただいて迫力のあるシーンなので、そこにも注目してください。

――テレビシリーズも中盤に差し掛かっていますが、そちらの見どころがいかがですか。

酒井 前半は王様一人ひとりの我が強くてぶつかり合っていましたが、様々なことがあって一つにまとまりつつあるので、どのように結束して強くなっていくのかが僕自身も楽しみです。7月16日の放送「王と王の決闘」で、ギラが決闘裁判でラクレスを倒しますが、今後ギラがどんな王になっていくのかも大きな見どころです。