プロデューサーに「一歩引いてみられるところがいい」と認められリーダーに
――これまでのキャリアを振り返っていただきます。まず、幼少期の思い出は?
KOYA 幼い頃は感性を大事にする保育園に通っていて、親に対して「アニメを見せてはいけない」「音楽を聴かせていけない」「文字を教えてはいけない」といったルールが決められていたんです。子どもの想像力を上げる目的があって。例えば、アニメを見てしまいその絵をお絵かきの時間に描いたら、親が怒られる保育園だったんですよ(笑)。でも、僕自身は道路表示や看板を見て「あれはなんて読むの?」と親に聞くほど、好奇心旺盛でした。
――厳しい環境ですね。小学校に上がってからは、解放されたのでは?
KOYA そうですね。小学1年生で、親の影響でバスケットボールをはじめたんです。「自分も教えられるし、一緒に楽しめるから」と親も乗り気で、小学校はクラブで、中学校や高校では部活でバスケットボールをやっていました。
――クラブや部活で続けた経験は、今に活きていますか?
KOYA 小学3年生で転校したんですけど、転校前に所属していたクラブが廃部寸前だったんです。それを防ぐため部員を集めたのに、転校してしまったんですけど…。でも、転校先の小学校も当時の小学6年生の代が卒業したら廃部寸前で、そこでも部員を集めて存続させました。その経験を振り返ると、おこがましいし説明できないんですけど「人を惹きつける力はあったのかな」と、ODDLOREでリーダーになって再認識しました。
――不思議とリーダーの役割に繋がっていますね。その役割に選ばれた理由は?
KOYA 最初は、プロデューサーからグループのコンセプトを説明される日があって、みんなの前で「今日からリーダーはKOYAで行きます」と突然言われたんですよ。何も聞いてないから「え!? あ、はい」とうなずいて(笑)。でも後日、プロデューサーの方から「一歩引いてみられるところがいいところだ」と聞きました。6人組なので、万が一ケンカしたときに3人対3人になる可能性もありますけど、そこで「君はどこにも属さない」と言われて「そのバランスがいいから、リーダーとしてみんなのケアをしてほしい」と聞きましたね。言われてから初めて「そうかも」と思って、考えたらどこにも属さないし、みんなを好きだけど深入りしないのが、僕のコンプレックスにも繋がる部分だったので。ほどよく距離を保てる人間なのかもしれないと思いました。