BMSG GAIAならではの爆発力を反映させたテーマソング「Glitch」

――今回は「BMSG FES’24」について振り返っていただきます。まずはBMSG FES’24のために結成されたCoreさん率いる特別ユニット「BMSG GAIA」(※メンバーはNovel Core、BE:FIRSTからSOTA、SHUNTO、JUNON、RYOKI、MAZZELからRAN、EIKI、トレーニーからTAIKIの8人)についてお伺いします。どのタイミングで動き出したのでしょうか。

Novel Core 1月17日の武道館単独公演が終わって、3月17日に初日を迎えた「HERO TOUR 2024」が始まるかどうかのタイミングだったので、今年3月には動き出していました。

――特別ユニットは3組あって、Aile The Shotaさん率いるBMSG MARINEが「Memoria」、SKY-HIさん率いるBMSG SKYが「Swan’s War」、そしてBMSG GAIAが「Glitch」と、それぞれ全く違うタイプのテーマソングが並びましたが、事前に曲の方向性の共有はあったんですか。

Novel Core 全くなかったです。それぞれのチームで制作して、曲が完成するまで聴かせ合わないというルールがありました。

――どのように「Glitch」は制作したのでしょうか。

Novel Core Chaki(Zulu)さんとビートを作ったんですが、このメンバーだったら、予想を裏切るのもいいけど、こういう企画ならではの爆発力があったほうがいいんじゃないかということでストレートに行こうと。それでギターサウンドの入ったミクスチャーなヒップホップサウンドでラップをさせようということでトラックを作っていきました。歌割りは僕が決めて、歌詞を書いていきました。

――歌詞は全てCoreさんが書いたんですか。

Novel Core 基本的に僕が書いたんですが、TAIKIからスタジオ見学をしたいという申し出があったので、制作にも参加してもらって、TAIKI自身のパートを書いてもらったり、声を入れてもらったりしました。あとJUNONに転調するブリッジのパートを渡したんですが、「リリックを一緒に考えたい」と言ってくれていたので、同じくスタジオに来てもらって一緒に考えました。

――自分以外のリリックを書く作業はいかがですか。

Novel Core 過去にもBE:FIRSTの楽曲を作らせてもらったり、最近だとm-floの「HyperNova」で作詞作曲を担当させてもらったりしたんですが、BMSGのドリームマッチみたいな企画で制作をするのは初めてだったので新鮮でした。普段一緒にやることのないメンバーですし、この8人だからこそできることを考えて。メンバーの中には、過去にもユニットで出している曲があるので、その伏線を活かして、「この3人に歌わせて、こういうパートを作ろう」とか、「こことここの二人の絡みあったほうがいいよな」とか、今回はBMSG好きな人たちがニヤッとするようなパートを意識して作らせてもらいました。

――ボーカルディレクションも担当されたんですよね。

Novel Core BE:FIRSTのメンバーが4人いますが、彼らは経験も豊富ですし、普段から日髙(光啓/SKY-HI)さんのディレクションを受けているので、吸収力があって、フィードバックをすぐに反映してくれるメンバーばかりでした。特にRYOKIは声に特徴があるし、ラップのスタイルが確立されているので、それを極限まで引き出そうとChakiさんと話し合いながらディレクションさせてもらったんですが、予想以上のRYOKI節を出してくれたので楽しかったですね。

――Chakiさんとは数多くの楽曲を制作していますが、いつもとの違いはありましたか。

Novel Core ありがたいことにChakiさんはBMSG全体を応援してくださっていて、グループはもちろんソロアーティストにも理解のある方なので、「JUNONはこういうことをやると良いよね」「RYOKIにはこういうことをやらせたい」といった意見をいろいろ出してくださって、すごく助かりました。

――今日はBMSGの新社屋で取材させていただいていますが、BMSG GAIA のMV撮影は執務スペースで行われたんですよね。

Novel Core 新社屋が完成して、実際に使用し始める直前だったんですが、たった一日で全チームが同時に撮影をしました。それぞれがフロアを貸し切り、各チーム接触もせずに独立して撮ったんです。他のチームと顔を合わせたのは非常階段でShotaたちとすれ違ったぐらいでしたね(笑)。