エッセイも収録した1st写真集「よく褒められる」背中の筋肉などを存分に見せた作品に自信

――数篇のエッセイも収録した1st写真集。どれも素敵な一文ばかりでしたが、ずっと書き溜めていたんですか?

荒井優希(以下、荒井) いや、締め切り最終日にめちゃくちゃ焦って書き上げたんです(笑)。でも、そう言っていただけるとうれしいです。

――ただ、「スマホを落としてしまいました」と明かしていたのは、ちょっと気になりました(笑)。

荒井 SKE48を卒業する直前に落としてしまって…。東京で雪が降っていたのに驚き、思わず手放しちゃったんです。エッセイの締め切り日だったんですけど、液晶がバッキバッキに割れて、「エッセイとはそもそも何か?」すらも調べられなくなってしまい、焦りました。急遽、新しくスマホを購入して、エッセイは締め切りギリギリで提出できました(笑)。

――だからこそ、素直な思いがあらわれていたのかもしれませんね(笑)。さて、1st写真集の内容についても聞きたいんですが、当初は出版に迷いがあったと。

荒井 素直に「誰が買うんだろう」と思ったんです。自分だけの写真集が想像できなかったし、喜んでもらえるのかなと思って「お断りしようかな」と、ちょっとだけ悩みました。でも、マネージャーさんが後押ししてくださって、深く意味を考えずシンプルに「やりたいか、やりたくないか」を考えたんです。何事もスパッと決める性格だし、考え方を切り替えたら「やりたい」という気持ちに応えられました。

――タイトル「無敵の素顔」は、荒井さん自身で考えたそうですね。

荒井 最終的には自分ですけど、実は、AIが頑張ってくれたんです。「荒井優希のイメージは何ですか?」と尋ねたら、プロレスラーの要素「無敵」と、アイドルの要素「笑顔」を合わせた「無敵の笑顔」を提案してくれました。でも、マネージャーさんが「笑顔だけじゃない」とアドバイスしてくださって、結局は「素顔」にたどり着いたので、ギリギリ“AIに任せっきりの作品”ではなくなりました(笑)。

――プロレスラーとしてのトレーニングにも励んでますが、本作に向けたボディメイクにも取り組んだのでしょうか?

荒井 撮影までの期間は休みがなく、プロレスの練習と試合に打ち込んでいたので、シンプルにプロレス仕様の身体で撮影にのぞんだんです。プールぎわで背中越しに撮影していただいたカットはお気に入りで、よく褒められる「脊柱起立筋」が盛れているカットになっています。プロレスデビュー当時から「背中の筋肉がすごい」と言ってくださる方がたくさんいたし、自分でも「これのことか」と再発見しました。

――人生で初めて行った、ロケ地のインドネシア・バリはいかがでした?

荒井 想像以上に現地は暑かったです。事前に調べることもなく、気付いたら出発当日だったので焦って準備しました(笑)。空港で降りたとたんに大きな石像が見えて、日本とは空気の違う“南国感ある観光地”に浸れるだけでも楽しかったです。

――撮影は、現地のリゾートホテルやプール付きのヴィラ(一棟貸しの宿泊施設)などで行われたんですよね。

荒井 はい。どこもとてもキレイで、海にも行きました。ただ、海辺の撮影では天気があまりよくなくて、雨は降ってないけど荒れていて風が強かったんです。撮影後に風が落ち着き、日が落ちてピンク色になった空がキレイで、マネージャーさんと見とれていました。

――現地では、プライベートの時間も満喫できましたか?

荒井 スタッフさんとご飯を食べに行って、人生初のナシゴレンはおいしかったです。日本ではエスニック系の料理に挑戦しないので、感動しました。大きなショッピングモールにも行ったんですけど、キャリーケースがパンパンなまま現地へ渡ってしまったのが失敗で…。親へのお土産だけ、買いました(笑)。