日本のアイドルカルチャーに強烈な爪痕を残し続けてきたGANG PARADE。彼女たちが10年間の活動に終止符を打つ最後のステージ〈GANG PARADE LAST SAY HELLO!!〉がZepp Haneda(TOKYO)にて開催された。ラストライブのチケットはソールドアウト。当日の模様は、ニコニコ生放送で独占生中継された。

開演前のステージには薄い紗幕が下ろされ、超満員のフロアでは、BGMとして流れていたGANG PARADEの楽曲にコールが起こるなど、解散ライブという一度きりの日を前に、いつものワンマンとは違うざわめきが満ちていた。
19時4分、客電が落ちる。紗幕にメンバー1人ずつの映像が映し出され、それぞれ「ギャンパレ、セイハロー」と一言ずつ語ると、合宿オーディションやツアーなど12年間の活動の映像が流れ、11人が揃ってタイトルコール。紗幕にカラフルな光が投射されると、紗幕の向こうからバンドの生演奏によるオープニングSEが鳴り響いた。
この日のライブは、事前に告知されていなかったバンド編成。バックを務めたのは、これまでもグループのバンド編成ライブでバンドマスターを担ってきた奈良悠樹(Gt)率いるサポートバンド・GANG BOYZ。奈良に加え、JUON(Gt)、中村泰造(Ba)、岡田基(Key)、山本淳也(Dr)の5人編成だ。
「Happy Lucky Kirakira Lucky」のイントロで紗幕が振り落とされると、新衣装に身を包んだ11人がスモークの中から姿を現す。ヤママチミキの「最高の遊び場を作ろう!」という叫びに、遊び人たちのバンドライトが色とりどりに振り上げられ、「パショギラ」、そして11人がラインダンスを見せた「Sparkling Moon」と、序盤から振り幅の大きさを見せた。

「はじめまして。私たち、エンジョイプレイ、みんなの遊び場、GANG PARADEです!」というおなじみの挨拶から、1人ずつ自己紹介。チャンベイビーは、「私たちも遊び人も出し尽くして遊び尽くしたい」と、「ハロー」のコール&レスポンスを交わした。
ココ・パーティン・ココの指揮で始まった「GANG PARADE SO LONG!!」から、「シグナル」「WINTER SONG」「FOUL」と、活動初期の楽曲まで遡っていく。前身グループPOP時代から歌い継いできた「pretty pretty good」では、11人が全力の海老反りを見せた。ココの「まだまだみんなのことを幸せにするからね!」という叫びから、POP時代の2ndシングル「QUEEN OF POP」を笑顔とともに全力でパフォーマンス。
キャ・ノンが「みなさん、何かお気づきではありませんか?」と切り出し、話題は外林健太が手がけた新衣装に。「縁起がいい」「七福神みたい」「ご利益がありそう」とメンバーたちが語る衣装にはメンバーカラーが全色入り、中央にはそれぞれ自分の色が配されている。ラストツアーの”ギャング”の衣装、リリース時の”パレード”をテーマにした衣装に続き、最後のお祭りとして晴れやかに仕立てられた衣装は、背中にそれぞれの名前が入り、差し色の金がふんだんに使われている。メンバーは背中を見せながら、嬉しそうに衣装を披露した。
ユイ・ガ・ドクソンの「最後の祭りだ。全員で遊び尽くそうぜ!」というタイトルコールから「イミナイウタ」へ。ココの側転や11人ならではのフォーメーションを詰め込み、最後は11人がブリッジの体勢で締めくくった。「Gangsta Vibes」、月ノウサギの「遊び人、ラスト暴れようぜ!」という煽りからの「GANG PARADE」、ユメノユアのデスボイスにフロアがヘッドバンギングで応えた「Peace☆超パニック」と畳みかける。
ピアノの音色のなか11人が舞い、ミキとユアが手をつないで「INVOKE」を歌い始める。横一列に並んだ「GANG 2」では、最後に11人がユニゾンで拳を突き上げた。インディーズ時代最後のシングル「CAN’T STOP」では、メンバー同士、遊び人同士が手をつないで飛び跳ね、11人が中央を向いて指先を一点に合わせると、プラニメ時代の2ndシングル「UNIT」へ。曲の最後には肩を組んで左右に揺れ、笑顔のミキの目には涙が浮かんでいた。



ココが「まだ実感ない」と言うと、キャン・GP・マイカは「みんなのほうがめそめそしてない?」とフロアに投げかける。「夢の中みたいな。今日はGANG BOYZもいるから心強い。前も後ろも横も、大好きなみんなに囲まれてライブできています。今日だけのライブを作ってきました。みんな楽しんでますか?」。大きな拍手を受けて「もうラストスパートなんじゃないですか?」と言うと、ナルハワールドが「早ーい! みんな、ラストスパートまだまだいけますよね? 遊び人の声がもっともっと聞きたいですけど、聞かせてもらえますか? 今までで一番最高の遊び場を一緒に作りましょう!」と叫んだ。
「アンビバレント」に続く「イマヲカケル」では、ミキとユアが抱き合う場面も。ココの「遊び人、そんなんじゃないよね? まだまだいけるよね?」という声からGANG BOYZのメンバー紹介を挟み、「この最強メンバーで、まだまだ楽しんでいこうよ!」と、the telephones提供の「Gang Gang Disco」へ。ミラーボールが回り、Zepp Hanedaのフロアがダンスフロアに。「BREAKING THE ROAD」の曲中には、ココが「みんながいたからここまで走ってこれました。これからも乗り越えようぜ!」と叫んだ。
「GANG PARADEに遊び人がいてくれて本当によかったです。ここまで来れたのはあなたのおかげでした。最後の曲です」。月ノの言葉から「KIMI☆NO☆OKAGE」へ。スクリーンには、各地の会場に集った遊び人たちを中心に、これまでのライブ映像が映し出される。ラストサビは11人のユニゾンで遊び人への感謝を伝えた。ユアと月ノは目に涙をためながらも、笑顔のまま歌い切り、11人は挨拶をしてステージを後にした。
遊び人たちの「まだ足りない」コールに応え、青いライトの逆光のなか11人が再登場。「GANG RISE」、「ROCKを止めるな!!」を、遊び人たちの合唱とともに届けた。




ここで、メンバーが1人ずつ、最後のMCを行った。
アイナスターから始まった最後の挨拶。バトンを繋ぎ、最後にマイクを握ったヤママチミキは「どうかギャンパレの音楽を、この一緒に作ってきたみんなの遊び場を、あなたの隣にいる遊び人の仲間たちを、どうか忘れてしまうその瞬間まで覚えていてください。みんなと過ごした日々が本当に幸せでした。出会ってくれてありがとう。」とコメントし、会場の涙を誘った。
「次がほんとにほんとに最後の曲になります。皆さん、飛ぶ準備はいいですか? 遊び人、愛してるよ。本当に本当にありがとうございました!」とヤママチが告げると、メンバー同士が肩を組み、最後の曲「Plastic 2 Mercy」へ。11人も、フロアの遊び人たちも肩を組み、これまで以上に飛び上がる。数えきれないほど披露してきた、GANG PARADEを象徴する楽曲だ。メンバーの表情には笑顔が浮かんでいた。バンドのアウトロに乗せて、ココが「ラスト、いくぜ!」と声を上げ、11人がジャンプすると、スモークが噴き上がった。
ユアが「遊び人と作るみんなの遊び場が、世界でいちばん幸せな場所でした。これまで支えてくださった、愛する遊び人のみんな、本当にありがとうございました」と語りかけ、涙をこらえながら「以上、私たち、みんなの遊び場、GANG PARADEでした! ありがとうございました!」と締めくくり、最後はキャ・ノンの掛け声で、11人がマイクを通さずに「GANG PARADE SO LONG!!」と叫んだ。そして、腕につけていたバンドライトとマイクをステージに置き、11人はステージを去った。
その後、スクリーンにはスタジオに集まった11人の姿が映し出された。ピアノの伴奏で「KIMI☆NO☆OKAGE」を合唱するメンバーの歌声に乗せて、スタッフクレジットとともに、過去のメンバーも含めたオフショットが続く。最後に「ばいびー」というGANG PARADEらしいおちゃめな文字が映し出され、ライブは幕を閉じた。
こうして10年間の活動に終止符を打ったGANG PARADE。ラストライブの遊び場を満たしていたのは、寂しさや涙よりも、楽しいという感情だった。11人は最初から最後まで全力でステージに立ち、遊び人たちもまた、最後まで声を上げ、手をつなぎ、肩を組んだ。作り続けてきた「みんなの遊び場」は、最後の最後まで、メンバーたちと遊び人たちの強い信頼で作られていた。

なお、本公演の模様を収めた映像作品のリリースが早くも決定している。
2027年3月31日(水)に発売される『GANG PARADE LAST SAY HELLO!! at Zepp Haneda (TOKYO)』は、豪華2枚組 Blu-ray。Disc1にはGANG PARADE最後のパフォーマンスとなった本公演の模様が完全収録されるほか、Disc2にはファン必見の特典映像が盛りだくさんに収録される予定だ。会場に足を運べなかったファンはもちろん、あの伝説の瞬間をいつでも追体験できる永久保存版の一作となることは間違いない。
明日10月30日(金)〜11月1日(日)はベルサール渋谷にて、最後の特典会も開催。
激動のアイドルシーンにおいて、独自の存在感を放ち続けたGANG PARADE。彼女たちが残した10年間の確かな足跡は、今後も語り継がれるだろう。
Information
2027年3月31日(水)発売
『GANG PARADE LAST SAY HELLO!! at Zepp Haneda (TOKYO)』
品番:WPXL-90388/9
仕様:Blu-ray 2枚組
価格:¥12,000 +税
収録内容:
Disc1『GANG PARADE LAST SAY HELLO!! at Zepp Haneda (TOKYO)』ライブ本編映像
Disc2『GANG PARADE LAST SAY HELLO!! at Zepp Haneda (TOKYO)』メイキング映像ほか、関連特典映像
【ニコニコ生放送アーカイブ配信情報】
GANG PARADE ラストライブ 「GANG PARADE LAST SAY HELLO!!」 ニコ生独占生中継
※11月28日(土)いっぱいまでアーカイブ映像の視聴が可能です
視聴URL
【最終特典会情報】
2026年10月30日(金)・10月31日(土)・11月1日(日)
最後の特典会『THE LAST PLAYGROUND』
■ 10月30日(金)
個別チェキ撮影会
会場:タワーレコード渋谷店(アクセス:https://towershibuya.jp/access)
[1部] 12:00~14:00 個別チェキ(最終受付13:30)
[2部] 14:30~17:00 個別チェキ(最終受付16:30)
[3部] 17:30~20:00 個別チェキ(最終受付19:30)
■ 10月31日(土)
個別チェキ撮影会
会場:タワーレコード渋谷店(アクセス:https://towershibuya.jp/access)
[1部] 12:00~14:00 個別チェキ(最終受付13:30)
[2部] 14:30~17:00 個別チェキ(最終受付16:30)
[3部] 17:30~20:00 個別チェキ(最終受付19:30)
■ 11月1日(日)
個別チェキ撮影会
会場:ベルサール渋谷ファースト
(アクセス:https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/shibuya/bs_shibuyafirst/)
[1部] 12:00~14:00 個別チェキ(最終受付13:30)
[2部] 14:30~17:00 個別チェキ(最終受付16:30)
[3部] 17:30~20:00 個別チェキ(最終受付19:30)
GANG PARADE
WACK所属。「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、キャ・ノン、チャンベイビー、ナルハワールド、アイナスターの11人からなるアイドルグループ。2014年に結成された前身ユニットから2度の改名とメンバーの増減を経て、2019年4月にワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりメジャーデビュー。その後グループ分裂を乗り越え、2022年5月より再始動。2026年内での解散を既に発表している。これまでにアルバム作品でオリコン/Billboard週間1位を獲得するなど支持を広げ、近年はアニメ・ドラマ主題歌への起用、WANIMA、KEYTALK、超能力戦士ドリアン、9mm Parabellum Bullet、MEGMETAL、草野華余子、THEイナズマ戦隊らによる楽曲提供なども通じ、グループのコンセプト「みんなの遊び場」を体現するような独自のスタイルを築いてきた。解散を発表した2026年4月18日から最後のワンマンライブツアー「GANG PARADE SO LONG TOUR」前半戦がついに開幕。またGANG PARADE活動10年間の歴史を凝縮した、ラスト&ベストアルバム『GANG FINALE』 を6月17日に発売。前身グループのプラニメから歌い継がれてきた人気曲のリアレンジ『Plastic 2 Mercy (GANG FINALE ver.)』も収録され、GANG BOYZによるバンド演奏、スペシャルゲストとしてHISASHI(GLAY)も参加した。本日10月29日のラストライブ「GANG PARADE LAST SAY HELLO!!」をもって活動の幕を閉じる。
TEXT:西澤メロディ裕郎
