森川葵さんは裏表がなくて、周りを俯瞰して見えている方

――「褒めるひと褒められるひと」は三村さんにとって初の連ドラレギュラー出演になります。

三村朱里(以下、三村) お話を聞いたときは素直にうれしかったです。脚本を読ませていただいたら、温かくて、時々クスッと笑えて、すごく素敵な内容だったのでワクワクしました。

――三村さん演じる生島すずは、どんなキャラクターでしょうか。

三村 「オトワヤ」というおもちゃ会社の企画部員で入社2年目、おもちゃを企画デザインするクリエイターです。主演の森川葵さん演じる総務部の市川詠子さんと仲が良くて、社内でちょっとしたトラブルが起きるんですけど、そんなときに生島さんは総務部の皆さんに助けを求めたり、みんなで協力して解決していったりしていきます。

――生島すずを演じる上で意識したことは何でしょうか。

三村 生島さんは、関口メンディーさん演じる上司の大和響一さんと一緒に企画をしたりデザインしたりと、常に大和さんの背中を見て成長していきます。もっと自分も会社の力になれるように企画を通したいという熱意を持って働いているので、そこを意識して役作りをしました。私自身、クリエイターになったことはないですが、だからこその憧れみたいなものがあって。自分でもの作りができるところに憧れます。

――どのキャラクターも優しさに溢れていて、ハートウォーミングなストーリーですが、撮影現場の雰囲気はいかがですか。

三村 皆さんほんわかされていて、ドラマの雰囲気に近い感じで、明るくて柔らかい現場だなと感じます。

――同じ事務所の森川葵さんとは一度共演経験があるんですよね。

三村 「B面女子」というドラマで共演させていただいたんですが、そのときは1シーンだけだったので、そこまでコミュニケーションは取ることができませんでした。今回はずっとご一緒させていただいているので、お話もさせてもらうんですが、常に落ち着いていて、フラットで、周りを俯瞰して見えているところがすごいなと思います。おそらく皆さんが抱いているイメージそのままに、表裏のない方です。

――このドラマは川崎鷹也さん演じる坂東一が、後輩の市川詠子を独特の表現で褒めていくところが大きな見所ですが、三村さん自身、普段から人を褒めるほうですか?

三村 褒めます!たとえば……今日着ているシャツ素敵ですね!

――とってつけたような褒め方ですね(笑)。

三村 (笑)。でも、褒められるようになったのは大人になってからですね。学生時代は、そこまで初対面の人に対してファーストコンタクトから柔らかく接することができなかったんですが、今はすぐに溶け込めるほうだと思います。コミュニケーションの一つとして褒めるのは大切なことだと思いますし、もともとファッションが好きなので、相手の洋服や身に着けているもの、髪型などは自然と注目します。

――ドラマも後半に差し掛かっていますが、改めて見所をお聞かせください。

三村 毎回、坂東さんの褒め方が面白いので、そこに注目していただきたいのと、みんなで問題を解決することで、会社全体に団結力が生まれて、どんどん仲良くなっているので、それを見て温かい気持ちになってもらえたらうれしいです。