他校の生徒からも「RYUでしょ?」と慕われた青春時代の思い出
――これまでのキャリアを振り返っていただきます。まず、幼少期の思い出は?
RYUICHIRO 小学校までは、そんなにはしゃぐタイプでもなく人見知りでした。怖い父だったので言われたことには素直に従い、機嫌を損なわず、怒られないようにと考えながら過ごそうと意識していました。小学4年生までは父の休みが日曜日で「家族で過ごす大切な日だから絶対に遊ぶな」と言われたんですけど、小学5年生の頃には、友だちと遊ぶようになり少しずつ明るい性格になっていったんです。
――その後、中学校や高校で過ごした青春時代は?
RYUICHIRO 部活はやっていましたけど、没頭するほどではなかったかな。中学から高校にかけて、バレーボール部に所属していたんです。中学校時代は1年生でキャプテンになっちゃって。でも、中学2年生で顧問になった先生が一重で坊主の怖そうな雰囲気で、部活に行かなくなっちゃったんです…(笑)。そこでキャプテンをクビになって、以降は大会直前の練習と試合にだけ参加していました。部活そっちのけで、他の学校に通う友だちと遊んでいたんですよ。
――友だちとは何をしていたんでしょう?
RYUICHIRO 他愛ないことで、ショッピングモールのフードコートへ行けば誰かしらいるので、ダベったり遊んだり。大人になった今となっては何てことない時間ですけど、当時はすごく貴重でした。色々な学校にも存在が知られるようになり「〜中のRYUでしょ?」と言われるようになり、友だちが増えたんですけど、人見知りだったので冷たくあしらっていたし、かなり態度が悪く見えたと思います。でも、ふと「このままじゃダメだ」と高校1年生の頃に思って。せっかく声をかけてくれるのに、冷たくするのはダメだと思ったのをきっかけに社交的になる努力をして、誰とでもフレンドリーに接することができるようになりました。
――グループのコンセプトにあるコンプレックスは?
RYUICHIRO 僕は、身長です。158cmなんですよ。生きてきた中では低身長はマイナス視されることばかりで、小さいイコール弱い立場になるというか、高校卒業後に飲食店でアルバイトをしていたとき、知らないおじさんから「お兄ちゃんカッコいいね。だけど、身長がもったいないよ」と言われたこともありました。他人からそうした評価をされ続けた人生で、落ち込みはしなかったんですけど、あるお客さんには「ちっちゃいけど、あなたよりモテますよ」と言い返してしまったこともあって。周囲からしたら、身長が高いとカッコいい。低いと「損だ」と固定観念があるみたいだし、今後も言われ続けるんだろうと思っています。