1曲で“ODDLORE”と分かる曲はないデビューから1年半の軌跡をたどれる1枚に
――グループ初のアルバム『ONE BY ONE』のテーマ、コンセプトは?
KOYA 楽曲が全部で11曲あるんですけど、全曲MVが存在します。。どのMVもストーリー要素があるし、考察できる面白さがある作品になっています。デビューシングル曲「Hazed Reality」や次の「Lucid Dream」、新曲の「Embers」「Coming Dawn」「ONE BY ONE」の3曲は、グループ全体の色を出している、他にない独特な雰囲気のある楽曲ばかりで。一方、僕のフォーカス曲となる3トラック目の「The Revelation」をはじめ、個々をフォーカスした楽曲はメンバーごとの人物像を表現しています。僕の場合は、誰にも見てもらえない、評価してもらえない苦しみの中でもがくような楽曲になっていて、それぞれ同じように個性が出ているんです。自分の弱みを歌っているからこそ熱が入るし、伝えられるものがあって、それこそが個々の「コンプレックス」を前向きに捉えようとする僕らの集大成だと思っていて。デビューから1年半ほどの軌跡であり、1stアルバムながら“ODDLORE”のすべてが詰まっています。
RION タイトル「ONE BY ONE」自体が「一歩ずつ」というテーマで、KOYAの言ったとおり、デビューからの2曲、新曲の3曲。メンバー個々を表現した6曲が大枠なんです。例えるならアニメで言う1シーズンが本作収録の11曲で、最初の2曲で6人の自己紹介として表と裏の顔を表し、そこから続く6曲で個々のメンバーにフォーカスして。最後のアルバムに向けた新曲3曲で、最初あった表と裏の変化が起きる瞬間、現実と夢が自分の中で混ざり合い、何が正解か分からないけど踏み出す僕らを描いています。1曲で“ODDLORE”と分かる曲はなくて、全部聴かないとグループが分からない構成になっているし、1曲ごとに違う色を付けて、感情を乗せようと考えながら制作に臨んでいました。
――9月には、アルバムタイトルを引っさげた初のワンマンライブ「ODDLORE Original Live “ONE BY ONE” at WWW X」を東京・渋谷のWWW Xで開催します。
JOSH 今まで、対バンライブやイベント出演を経験してきたし、無料のUnder Test公演としてワンマンライブに近い形でその時点でのリリース楽曲すべてをやるライブもやってきて。9月のワンマンライブは、そうした経験で学んだことを出し切る最初で最後の“初のワンマンライブ”だから、その場で初めて“ODDLORE”としてのすべてを出し切れると思っているから、見に来ていただく人たちの前で僕らの気持ちが乗ったパフォーマンスを見せて、お客さんにも「付いてこられるグループなんだ」と思ってもらいたいです。アルバムもライブもタイトルが「ONE BY ONE」なのは、世界観を披露するという意味も込めているからだし、記憶に焼き付くライブにしたいと思っています。
RYUICHIRO 6人6色の歌声とダンスパフォーマンスは僕らの特徴だし、ライブ感は持ち味だと自信を持って言いたいです。ライブならではの息の荒さは熱量の裏返しだし、アドリブを効かせるメンバーがいたりと常に挑戦を忘れないパフォーマンスもしているので。無料のUnder Test公演は自分たちで自分たちを試す場でしたし、9月の初ワンマンにはプレッシャーも感じていますが、メンバーそれぞれの試行錯誤も糧に、しっかりと見せられたらと思います。