デビューシングル曲MVの撮影は何でも「さらけ出す」覚悟で臨んだ

――グループ初のアルバム制作で、印象に残った出来事も教えてください。

KOYA デビューシングル曲「Hazed Reality」が初めてのMV撮影でしたけど、出来上がりの想像が付かなかったんですよ。CGが多いからこそ想像ができなくて、事前にプロットや台本を読んだときに「デビュー曲から脱ぎます」と言われて、「ああ、なるほど」みたいな。衝撃的で「デビュー作から脱ぐんだ」と思ったし、インパクトがすごかったです(笑)。

YUI (笑)。デビューMVの撮影で「脱ぎます」と本当に言われて、実際に脱いで撮影したんですけど、脱ぐことにはみんなそれほど抵抗はなかったんです。変な捉え方もしなかったし、何でも「さらけ出します」という感じだったので。ただ、一つだけ「よく分からなかった」と思ったんですけど、「撮影で裸になるから、普段から裸にならなきゃいけない」と言われて。グループ全体で朝のトレーニングをするとき、MV撮影までの2ヶ月ほどは裸でやって、あれは本当「何のためだったのか…」と疑問です(笑)。

JOSH 2人とも違う、誤解です(笑)。先生と一緒に全員で筋トレする習慣があって。そのときにタンクトップか上裸かを選んで、自分の体を見ながら筋トレして「本当に大丈夫な体か?」と確認しながらやろうと、説明されたんです。だから、なるべく薄着でトレーニングしようという流れがあった感じです。

RYUICHIRO 懐かしい。あと、ODDLOREのMV撮影は室内と外ロケの両方ありますけど、外ロケでは天気に恵まれるんです。例えば、KOYAをフォーカスした「The Revelation」ではたまたま雪景色になったり、僕の曲「BRIGHT SIDE」ではずっと晴れが続いていたのに「曇り空」の歌詞に合わせた天候になったり。アルバムの最後にある新曲「ONE BY ONE」ではきれいな夕焼けの下で撮影できたし、MVや楽曲のイメージにちょうど合った天候に恵まれながらの1年半でした。

RIKITO デビューシングル曲「Hazed Reality」は印象的で。レコーディングまで2ヶ月以上かかって、事前に「まだレコーディングできる実力ではない」と突き返されながらもトライして、ようやく曲になったんです。全員が何もかも未経験だったから手こずったし、色々な人に迷惑をかけたけど、スタッフさんが「いかに僕らが気持ちよく、ベストな状態になれるか」を考えてくれていたので、MV撮影を含めて現場では手厳しいことは言われなくて。でも、その過程では「このままではまずい」と自分たちで言い合い、先生にも指摘をいただいたし、アルバムも考えると収録した時期が近い楽曲になるにつれて準備期間が短くなったので、いい意味で慣れてきて1年半ほどの目に見える成長を感じられました。自分たちの味を出せるようになってきたし、ライブの経験も重ねて、ようやくアーティストとしてのスタート地点に立てたと思います。