メンバー同士の初対面の印象や今後の目標は?
――メンバーの個性を探るべく、初対面から現在までにあった印象の変化も伺えれば。
RYUICHIRO 加入の順番がバラバラだったんです。最初はKOYAとRION、僕の3人で。その後、1ヶ月ごとにRIKITO、JOSH、YUIが入ってきました。
KOYA 最初は顔合わせからスタートして、RIONの印象は初めて会ったときと変わらないかな。当時まだ、RIONは学生でしたけど、真面目な優等生のイメージで今も変わらず。男ばっかりいると、男子校的な悪ふざけがはじまったりもするじゃないですか。RIONは入らないことはないけど、一歩引いてちゃんとしていようとする感じのままです。
RION それだけだと俺、めっちゃノリ悪いみたいだけど(笑)。
KOYA そうじゃないよ(笑)。ちゃんとしていると、褒めてます。一緒に加入したRYUICHIROは、面倒見のいい兄貴肌。いざというときに引っ張ってくれるし、年齢的に“グループの長男”だなって。最初はちょっと、ヤンチャなのかなというイメージでしたけど、関わっていくうちに自分を持っているし、周囲にも気を配ってくれると知りました。
――その後、RIKITOさん、JOSHさん、YUIさんが加入されたと。
KOYA 最初は、堅いイメージでした。3人の輪ができている中で入ってきたから壁があるというか、一歩引いてる感じでしたけど、いち早くRYUICHIROと仲よくなったんです。
RIKITO 初対面は覚えていて、僕はしっかりしようと思ってジャケットスタイルで行ったんですよ。3人をスタジオで紹介されて「よろしくお願いします」と言ったら、初対面で急にRYUICHIROが「お前、絶対そういうキャラじゃないでしょ」とからんでくれて(笑)。だから、話せるようになりました。
RYUICHIRO ダンスがおたがいに苦手で、居残りで一緒に練習していた時間も長かったから。それもまた、距離を縮めるきっかけでした。終わったらご飯を食べるのも、多かったです。
RION 次がJOSHでしたけど、事務所の方からは「すごいヤバイやつが入ってくる」と言われました。それこそ初めに「UFOを呼べるヤツが来る」と言われたし(笑)。
JOSH 変な話ですけど、父がUFOを呼べるんですよ(笑)。呼ぼうとしたときに何かが必ず起こる、というのが正しい言い方で。UFOそのものは見えないんですけど、周囲で変な現象がよく起こるんです。
RION そのふれこみで「入ってくる」と聞いて、実際に加入したのがJOSHで。悪気なく毒を吐くのがよさです。レッスンでも先生に思ったことを何でも口にするから、最初はヒヤヒヤしていました。
RYUICHIRO 人に対して不器用で、JOSHにとっては仲よくなるためのコミュニケーションなんですよ。本人もこのグループに入るまで「人とあまり関わってこない人生だった」と言っていますけど、本音では距離を縮めたいと思っていると分かったし、どんどん慣れてきて今では普通に接しています。
RION 最後に加入したのYUIですけど、最初は大人しそうな印象だった。出会ったときは黒髪だったのでイメージが違かったし、内向的で僕らと「関わりづらいのかな」と心配しました。でも、仲よくなった人とはグッと距離を縮めてくれるタイプなんですよ。グループのムードを自然と和やかにしてくれて、バランスを保っていると思います。
YUI その話を聴くとバランサーやムードメーカーになりそうですけど、言われたことはないです(笑)。僕が加入したタイミングがちょっと微妙で、最初は5人のイベントを見学することが多かったし、5人で成立していたから“外様感”を感じていたんですよ。僕が入ると「バランスが悪くなるかも…」と不安もあって。
KOYA だから、バランスを取ろうと?
YUI 自分が入ってゆがむのであれば、そのぶんを「是正しなければ」と無意識に思っていたのかもしれない(笑)。
――たがいの関係性や信頼が見えたところで最後に、今あるグループの目標を教えてください。
KOYA 今はとにかく、9月の初ワンマンライブ「ODDLORE Original Live “ONE BY ONE” at WWW X」を成功させるのが一番の目標です。僕らの持つコンプレックスやトラウマをポジティブに変えるプロジェクト「たかがODDLOREがまさか」もスタートして、この先のライブでも、内々でやっていたことにお客さんの前でチャレンジしようと思っています。違った僕らを見せられるようにそれぞれの個性を出して、ライブでは一つに集約して「これがODDLOREなんだ」と打ち出せるように。ボーイズグループ界では異色で、それでもカッコいいと思わせられる存在感を出していけるように頑張りたいです。
ODDLORE Special interview(全7回)
ODDLORE YUI「男性として求められる要素では勝てないので、振り切って中性的に振る舞おうと切り替えた」INTERVIEW
ODDLORE 「コンプレックスやトラウマをポジティブに変えて”これがODDLOREなんだ”と打ち出せるように」INTERVIEW
ODDLORE
“俺は俺のままで最高だ。なんて、いつか本気で言ってみたい”。ひとりと繋がる、音楽的私小説 ODDLORE(オッドロア)。見た目、性格、家庭環境、学歴、出自、性など異なるコンプレックスを抱えたKOYA、RION、RYUICHIRO、RIKITO、JOSH、YUIの6名がスカウトによって集められ結成。音楽・MV・ドキュメンタリーなど、発表したその作品すべてが〝音楽的私小説〟として描かれ、私小説で綴られるメンバーそれぞれの想いがリスナーひとりひとりの心にも寄り添い、リンクしていく新感覚のボーイズグループ。2022年2月、EVIL LINE RECORDSよりデビュー。2023年8月16日にはメジャー1st ALBUMのリリース。
PHOTOGRAPHER:TOMO TAMURA,INTERVIEWER:SYUHEI KANKO