実際のレコーディングを経て味わった、シングル収録曲への手ごたえ
――表題曲「あのさ、いや別に…」について、レコーディングを経ての感想も伺いたいです。
佐藤 後半のラップパートを担当して、初めて聞いたときは「え、これ歌えるのかな?」と心配でした。今も心配ではありますけど、披露するときは明るくエネルギッシュに盛り上げたいと思います。レコーディングを通した変化もあって、最初に歌詞を受け取ったときは「りかさん、行かないで」としんみりするかと思ったんですけど、実際に歌ってみたら「りかさん、NGT48にいてくださってありがとうございます。あとは、私たちに任せてください!」と笑顔でお見送りできる曲だと思いました。
大塚 りかさんの卒業シングルとして、イメージではメロディが切なくしっとりした曲を想像していたんです。でも、明るくて前向きになれる曲で、りかさんがいなくなるNGT48を考えると不安もありますけど、今は「後輩の私たちがグループをこれから引っ張っていくぞ」と思っているし、みんな同じ気持ちで歌っていると思います。
北村 初めて聴いたとき、NGT48の新しさを感じられると思いました。グループの曲は、アップテンポな曲であっても儚いイメージがあったんですけど、今回は全開で、ポップで明るい曲だなって。これまでにない曲調だったので最初は「みんなで歌ったらどうなるのか」と思ったんですけど、サビの歌詞にある「I love you!」とか、一つひとつを見るとかわいい言葉が多くて、かわいいがいっぱい詰まっているのも「りかさんっぽい」と思いました。
水津 第一印象ではアップテンポでかわいらしい曲でしたけど、歌詞を見ると、言葉にできず強がってしまう気持ちが表現されていて、どこかりかさんを連想させる曲だと思いました。はじめに「ラララ…」とみんなの声が合わさる部分は、りかさんの背中を押している感じがして。
――カップリング曲についても、各曲の歌唱メンバーにお聞きします。「僕はもう少年でなくなった」は、北村さんに伺えれば。
北村 すべて切なく、思い出を振り返りたくなる曲です。お祭りの景色を描いた歌詞で、曲を聴くと夏祭りを思い出します。しんみりするけど何度も聴きたくなる。聴けば聴くほど思い出がたくさんよみがえってくるし、いいなと思う曲です。
――夏休みの終わりに聴くと、ジーンと来そうです。
佐藤 分かります。大人の方が聴くと、よりいっそう少年時代のお祭りのワクワク感を思い出せそう。今はもう「味わえない」寂しさ、みたいに。
大塚 泣ける曲です。
――続いて、NGT48の本拠地・新潟県にある実際の地名がタイトルの「角田(かくだ)浜にて」は、水津さんに。
水津 ゆったりしたテンポで、初めて聴いたときはレトロで昭和感のある曲だと思いました。実際に歌声が入るとさわやかな感じで、歌詞にあるのは“(登場人物の)2人が友だちから特別な存在になる”という物語です。海での2人のできごとを中心に描かれているので、夏の海を連想できますし、レコーディングでは“角田浜”をイメージしながら歌いました。
――新潟県の地名が入っているのは、NGT48ならでは。水津さんのみ千葉県出身ですが、タイトルの“角田浜”は新潟出身のメンバーにとってはなじみ深いのでしょうか?
大塚 はい。だから、ビックリしました。「え、角田浜。タイトルになるの!?」って(笑)。
佐藤 場所としては、けっこう渋い(笑)。
大塚 (笑)。夕日がキレイに見えるいい場所なんです。静かで、緑もあって。地元ではすごく有名ですし、聖地化してほしいです。おいしいラーメン屋さんもあるので、おススメです(笑)。
――ファンのみなさんにも、足を運んでいただきたいですね。さて、カップリング曲はもう一つ。「命を懸けろ!」は、大塚さんに伺います。
大塚 ロックでパンクな曲。汗をかいてがむしゃらに踊るのが似合います。ライブではめちゃくちゃ盛り上がると思いますし、とにかくカッコいいです。