新しいことを知れるのもファッションの面白いところ
ーーご紹介、ありがとうございました。どれも物語がありますね。音楽を感じられるものが好きと話に出ましたが、今は古着のバンドTがすごく人気だと思います。そういうものにも興味はありますか?
古川 意外とそういうところにすごく手を出してるわけじゃないんですが、エルヴィス・コステロのものを持っていたりもするんです。デザインが良くて。すごく詳しいわけじゃないけど、格好良いと手に取ってしまう。もちろんバンドTにも興味があるし、手を出していくと思います。キリがなくなりそうですが(笑)。カート・コバーンやニルヴァーナも、音楽からではなく洋服から入ったんです。そうやって新しいことを知れるのもファッションの面白いところですよね。
ーーTシャツは冬のコートやジャケットよりもデザイン性が豊かなものが多いし、自己主張の手段にする人もいます。例えば、好きなバンドのTシャツを着るとか。そのような感覚はありますか?
古川 Tシャツだけというよりも、コーディネート全体を通して主張をするということは結構あります。SUPER★DRAGONのスタイルもミクスチャーユニットなので、そういう意味で言うとバンドやロックだけには囚われないし、色んなものを取り入れることが大事だと思っています。今日紹介したTシャツ以外にも、CPカンパニーなどのテック系とか、ラッパーのものとかもすごく好きです。でも、ストリートであろうがモードであろうが、コーディネートのトータル的に音楽が鳴ってれば良いなというところはあります。
ーー最後に古川さんのTシャツスタイルのマイルールを教えてください。
古川 バランス感ですね。「Tシャツが大きければパンツを細く」と意識することがあるかもしれませんが、それだけでバランスが良くなるわけじゃないと思うんです。ズボンの丈を折るだけでTシャツの見え方は全然違うものになるし、スニーカーとブーツのどちらを合わせるのかでもそう。あと僕は、自分自身がフィールドだとして、本来混ぜないブランドやアイテムを一緒にしてみるとか、服という選手たちを限りなくアウェーの状態で戦わせたい。それがミクスチャーだと思っています。
古川毅
2015年に結成した志村玲於、古川毅、ジャン海渡、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎楽の9人からなるミクスチャーユニット「SUPER★DRAGON」のメンバー。ラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させた、Newミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが魅力。個人としても2018年資生堂・シーブリーズのCMキャラクターに抜擢され、ドラマ「兄友」で俳優デビュー。主な出演作は、ドラマ「3年A組-今から皆さんは人質です」「結婚できないにはワケがある。」「箱庭のレミング」「僕らが殺した、最愛のキミ」、映画『犬鳴村』など。MBSドラマシャワー「4月の東京は…」に八神龍之介役として出演中。